研究課題/領域番号 |
19K10432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
十川 悠香 徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (60804721)
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研究分担者 |
吉岡 昌美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90243708)
日野出 大輔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (70189801)
福井 誠 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (50325289)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 発熱性好中球減少症 / 血液がん / リスク因子 / sIgA / F. nucleatum / 発熱性好中球減少 / 悪性リンパ腫 / リスクファクター / 分泌型IgA / Fusobacterium / がん化学療法 / 自家末梢血幹細胞移植 / 口腔粘膜炎 / 専門的口腔衛生管理 / 舌苔 / 歯周病原細菌 / がん化学療法患者 / 有害事象 / 口腔環境 |
研究開始時の研究の概要 |
造血幹細胞移植患者では,その8割に口腔粘膜炎が出現するとされており,発熱性好中球減少症では移植前処置により粘膜障害を受けた消化管への内因性感染症が問題となるが、詳細は不明である。本研究では,入院中の造血幹細胞移植などのがん化学療法患者を対象とし,有害事象である「重症口腔粘膜炎」および「発熱性好中球減少症」発症をその評価対象(アウトカム)として,歯周病原細菌などや様々な口腔環境との関連性を共分散構造分析などにて解析し,項目間の相関関係,因果関係を明確にする。得られた成果はがん支持療法を提言する有用なエビデンスとして,血液疾患患者の有害事象発症予防に関連した診療マニュアルの作成に活用する。
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研究成果の概要 |
本研究では、化学療法を受けている血液がん患者の好中球減少に伴う発熱(FwN)を調査し、FwN発症と口腔細菌および口腔免疫との関連性を調査した。使用した化学療法薬、全身状態、血液検査結果、発熱期間を調査し、各被験者の化学療法開始前の、唾液中の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)および舌苔中の嫌気性細菌について評価した。本研究の結果、血液がん患者の化学療法開始時の、口腔細菌数におけるF. nucleatum の割合と唾液中sIgAレベルが、FwN発症の危険因子となる可能性が示唆された。今後は対象者を増やし、F. nucleatum を含む口腔細菌感染症の血中への関与を明らかにしたいと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究において、F. nucleatumに関連する全身疾患を調査した報告はあるが、口腔細菌が好中球減少症にどう影響するかを調べた研究は少ないのが現状であった。本研究では、化学療法前の細菌因子と宿主因子を個々に見た結果、F. nucleatum と唾液中sIgAのレベルがFwN発症リスクの指標になることを確認した。それに加え、危険因子であるF. nucleatumと、防御因子であるIgAを組み合わせたことで、さらによりFN発症の予測因子になることを見い出した。新たな支持療法を歯科医療従事者から医療従事者へ提言する一助となると考えている。
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