研究課題/領域番号 |
19K10444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山中 玲子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00379760)
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研究分担者 |
横井 彩 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (00612649)
森田 学 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40157904)
丸山 貴之 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (30580253)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食道がん / 周術期 / ガム咀嚼 / 舌圧 / 摂食嚥下機能 / 咀嚼機能 / 予後 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,「術後絶食中のガム咀嚼が,食道がん手術後の予後を改善できるのか」という「問い」を検証するものである。 食道がん手術を受けた患者を対象に,術後絶食期間中に,従来の口腔衛生管理のみを行う「対照群」と,術後絶食中にガム咀嚼による口腔機能訓練を加えて行う「介入群」にランダムに割付け,2群間で比較して,食道がん術後絶食中のガム咀嚼による咀嚼機能や嚥下機能の維持効果,予後改善効果を検討する。
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研究成果の概要 |
胸部食道がん患者において、周術期のガム咀嚼トレーニングは、手術後2週間目の舌圧減少を予防した。さらに、ガム咀嚼トレーニングによりほとんどの患者において、術後も舌圧は増加し、術後2週間目の舌圧は術前よりも増加した。これらの結果から、胸部食道がん患者における周術期のガム咀嚼トレーニングは、術後の舌圧減少を予防する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、周術期ガム咀嚼トレーニングは、腹部手術を受けた患者において、術後の消化機能促進に効果がある可能性が報告されていた。本研究の学術的意義は、周術期ガム咀嚼トレーニングの嚥下機能への影響について初めて着目し、胸部食道がん患者において術後の舌圧の維持向上に効果がある可能性を示した点である。 周術期ガム咀嚼トレーニングは、侵襲度の大きい食道切除術を受けた患者において安全に実施でき、舌圧減少予防に効果的であったことから、全ての人に応用できる可能性が示された。本研究の社会的意義は、ガム咀嚼トレーニングが、摂食嚥下機能の維持向上、フレイル予防、健康長寿の実現に役立つ可能性を示した点である。
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