研究課題/領域番号 |
19K10565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
井上 まり子 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20508048)
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研究分担者 |
鶴ヶ野 しのぶ 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 教授 (10359630)
錦谷 まりこ 九州大学, 持続可能な社会のための決断科学センター, 准教授 (40327333)
矢野 栄二 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50114690)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 社会疫学 / 産業保健 / 健康格差 / 雇用形態多様化 / Industry 4.0 / Society 5.0 / 働き方改革 / ギグワーク / デジタルプラットフォームエコノミー / 非正規雇用 / デジタルエコノミー |
研究開始時の研究の概要 |
働き方改革実現には多様な就労形態の普及が期待されている。新しい働き方として、インターネット上で仕事を完結させるクラウドワーカーが知られる。クラウドワーカーは働く場所が一定ではなく、働いている所が見えないという特徴がある。こうした労働者の実態や健康管理は不明な点が多く、国内外で未整理の課題である。 そこで、特にクラウドワーカーを対象に、その労働実態と共に、身体的・精神的健康、予防医療・治療へのアクセス、社会保障加入状況を明らかにする。質的研究と量的研究を用いて既存の労働者と比較する。研究結果をもとに、働き方にかかわらず健康が維持できる社会づくりの基礎資料にすることを目指している。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、現在増加するクラウドワーカーについて、その労働実態と健康について実態を明らかにすることであった。法律と政策、既存の研究の情報整理を行うと共に、インターネットのアンケート調査を実施した。対象は、日本全国で働く労働者18~65歳の男女であり、約3,000人の労働者から回答を得た。クラウドワークなどの仕事を行っている人とそうでない人の2群に分けて分析した。また、その中でも、本業と副業の違いや、正規雇用労働者、非正規雇用(パート・アルバイト、派遣労働者、契約社員、嘱託)・自営業/個人事業主などの違いに着目して健康と生活に関する分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、働き方改革や技術の発展に伴い、労働形態のさらなる多様化が進んでいる。その一部が、クラウドワークのように特にオンライン上で仕事を得て作業を行う労働者である。主に、個人事業主として働き、その中でもそれを本業にする労働者と、その他に仕事を持ちながら副業・兼業として仕事をする労働者がいる。こうした労働者の実態や健康と生活については、他の労働形態と比較した研究はほとんどない。本研究に基づくアンケート調査結果により、新しい形態で拡大する労働者の健康状況を明らかにすることができた。社会変化に伴う労働者の状況を示す社会的意義と、まだ研究されていない分野の疫学研究という学術的意義があると考える。
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