研究課題/領域番号 |
19K10581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (20150310)
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研究分担者 |
山本 景一 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70416387)
朝村 真一 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20340804)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 飲酒 / 身体活動 / 肥満 / 動脈硬化 / 尿酸 / アルコール脱水素酵素 / アルデヒド脱水素酵素 / 痛風 / 遺伝子型 / 内臓脂肪面積 / メタボリックシンドローム / 疫学 / 生活習慣 / 運動 / 遺伝子多型 / アルコール / 健康寿命 |
研究開始時の研究の概要 |
この地域住民の新たな参加者を含めて5,000 人以上を対象として、喫煙、飲酒、運動など重要な生活習慣要因とともに、ADH1B、ALDH2 等の飲酒関連遺伝要因の解析を行い、また網羅的に腸内フローラの解析を行い、これらの要因のダイナミックな関連による動脈硬化指標や認知機能指標への影響を明らかにするとともに、循環器疾患・認知機能障害などの発症リスクの早期予知予測モデルを開発することを目的としている。
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研究成果の概要 |
地域住民について、アルコール代謝酵素の遺伝子型および飲酒、運動、肥満等の生活習慣要因と心血管疾患の健康指標との関連性について検討を行った。飲酒習慣については、男性のみであるが、上腕足首間脈波伝播速度(baPWV)および頸動脈内中膜厚(cIMT)ともに有意な関連がみられた。内臓脂肪面積については、低年齢群では男女ともにbaPWVおよびcIMTと有意な関連がみられたが、高年齢群では男性のcIMTのみ関連がみられた。 心血管系疾患の危険指標の1つである尿酸値について、男性では、ALDH2遺伝子型による差はみられなかったが、ADH1B遺伝子型との間では、低活性型で尿酸値が低いという関連がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年運動量の減少等の要因により、メタボリックシンドロームの増加と心血管系疾患などの増加が懸念されている。生活習慣要因およびアルコール感受性に関連するアルコール代謝酵素遺伝子型等の重要な要因について、心血管系疾患の危険指標との関連性を検討することは極めて重要な課題である。本研究においては、飲酒と動脈硬化指標との関連性を明確に示すことができたこと、内臓脂肪面積と健康指標との関連の解析の過程において、年齢によって関連性が異なっていることを見出した。また、尿酸値にADH1B遺伝子型が関連していることを示唆する結果を得た。これらの結果は、今後の健康リスクの予知予測の上で、重要な意義を有すると考えられる。
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