研究課題/領域番号 |
19K10702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
金森 達之 科学警察研究所, 附属鑑定所, 鑑定官 (40356192)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | オピオイド / 代謝 / 肝細胞 / オピオイド受容体 / アゴニスト / ニタゼン / 薬理活性 / フェンタニル / アゴニスト活性 / ヒト肝細胞 / 代謝物 / 機器分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、最近欧米を中心に大きな問題を引き起こしている新規合成オピオイド(NSO)の代謝様式を解明するとともに、薬物本体及びその代謝物の薬理活性を明らかにすることを目的とする。具体的には、まず培養肝細胞を用いてNSOの代謝様式を解明し、主要代謝物の標準品を化学合成する。さらに、薬物本体及び代謝物のオピオイド受容体に対する賦活化活性を測定し、それぞれの薬理活性への寄与について評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では,(1)新規合成オピオイドの代謝様式の解明,及び(2)合成オピオイド類及びそれらの代謝物の薬理活性の解明,の2つのテーマについて研究を行った. (1)では,ヒト肝細胞を用いた実験により,新規合成オピオイドであるフラニルフェンタニルの代謝様式について明らかにした.得られた知見は,この薬物の摂取証明において,有効に活用されるものと期待される. (2)では,市販のセルベースキットを用いてフェンタニル類及びそれらの代謝物並びにニタゼン類のオピオイド受容体賦活化活性を測定し,構造活性相関に関する知見を得た.本成果は,合成オピオイド類による中毒原因を探る上で,有効に活用されるものと期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られたフラニルフェンタニルの代謝に関する知見は,当該薬物の摂取証明において有効に活用されると期待される.また,本研究で確立した代謝物の合成方法は,学術的に有用な情報を与えるものである. 一方,本研究により得られた新規合成オピオイド及びその代謝物の構造活性相関に関する知見は,合成オピオイドによる中毒原因の解明等に有効に活用されるものと期待される.
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