研究課題/領域番号 |
19K10716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
林 辰弥 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (00242959)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 足浴 / ハンドマッサージ / アロマオイル / 血流速度 / ストレス / 自律神経 / 血管内皮細胞 / プラスミノゲンアクチベータインヒビター / 組織因子経路インヒビター / ローズマリー / 線溶調節因子 / プラスミノゲンアクチベータインヒビター-1 / 温度 / 血流 / 自律神経バランス / 血栓症予防効果 / ストレス軽減 / 血流改善 / 血栓症予防 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はこれまでに、足浴やローズマリーを用いたハンドマッサージが、血漿プラスミノゲンアクチベータインヒビター-1濃度の低下による線溶系の促進効果に基づく血栓症予防効果を有することを示唆してきた。本研究では、これまでの研究をさらに発展させ、足浴やアロマハンドマッサージのストレス軽減効果を自律神経バランスを指標に検証し、続いてそれらの血流に及ぼす影響、さらには足浴やアロマハンドマッサージのストレス軽減効果と血流に及ぼす影響との相関性を検討することにより、“看護ケアによるストレス軽減が血流改善による血栓症予防効果と相関する”という大胆な仮説を証明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究ではローズマリーを用いたハンドマッサージや足浴の血流改善効果を指標とした血栓症予防効果を検討するとともに、自律神経バランスを指標としたストレス軽減効果を検証した。まずはじめに、ハンドマッサージの血流に及ぼす影響を検討した結果、ローズマリーを用いたハンドマッサージでは、ハンドマッサージ後に血流速度が有意に低下していたが、それにはストレス軽減作用は認められなかった。次に、足浴の湯温の血流に及ぼす影響を検討した結果、40℃と43℃の湯温を用いた足浴により血流速度が有意に増加したが、それらにはストレス軽減効果は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療の高度化による入院期間の長期化により深部静脈血栓症の発症が増加しており、その予防法の開発は社会的要請課題である。深部静脈血栓症の予防法としては、外科手術後では早期離床による歩行運動、弾性ストッキングの着用、間欠的空気圧迫法、及び抗凝固薬投与などが推奨されているが、これまでに、代表的な看護ケアであるハンドマッサージや足浴については、その深部静脈血栓症に対する予防効果が科学的に実証されていない。 このような背景の下、本研究では病院などで簡便に実施可能なハンドマッサージや足浴の血流速度を指標とした血栓症予防効果を明らかにしようとするものであり、その社会的意義は極めて高いと考えられる。
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