研究課題/領域番号 |
19K10722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京医療学院大学 (2023) 西武文理大学 (2022) 目白大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
伊藤 まゆみ 東京医療学院大学, 保健医療学部, 教授 (70316636)
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研究分担者 |
金子 多喜子 杏林大学, 保健学部, 教授 (60583911)
関谷 大輝 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (80619213)
上田 佳余子 目白大学, 看護学部, 専任講師 (10770018)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | キャリアレジリエンス / 職業キャリア成熟 / 職業的アイデンティティ / 看護師 / 認知再構成法 / 感情調節 / 未来志向 / キャリアレジリエンス獲得支援 / 意味づけ / 感情対処傾向 / キャリア成熟 / 職業的アイデンティ / 感情対処支援 / キャリアビジョン / 心理教育的支援 |
研究開始時の研究の概要 |
2016-18年度科学研究費助成研究において,キャリアレジリエンスに加え,キャリア成熟(Career Maturity:CM)が職業的アイデンティ(Occupational Identity:OI)の確立に影響することが明らかになった。また,キャリアレジリエンスの獲得にはストレス対処(主に感情調節)が関係することが示唆された。これらの知見を基盤に,本研究では,①看護師のキャリア成熟とキャリアレジリエンス獲得支援プログラムを開発し,そのプログラムが職業的アイデンティに及ぼす効果を実証的に検討する,②キャリア発達に着目した看護師卒業後継続教育(以下継続教育と略す)に関する示唆を得ることである。
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研究実績の概要 |
基礎的研究の分析結果を基盤に,本研究目的は,看護師のキャリアレジリエンス獲得支援プログラムを開発し,キャリアレジリエンスの獲得が,職業キャリア成熟と職業的アイデンティティに及ぼす効果を検証することである。 キャリアレジリエンス獲得プログラムはカウンセリング技法における認知再構成を含むThe Resilience Factor:7Keys to Finding Your Inner Strength and Overcoming Life’s Hurdles( Reivich & Shatte,2002)と,ストレスフルな体験に対する個人の認知的・感情的な対処としての「意味づけの過程(Meaning making processes)」(Park,2010)とを参考に,5Stepで構成され,Web上のYou Tubeとテキストで学習する方法である。効果は,実験条件(介入群と統制群の2水準)の被験者間計画と測定時期(介入前,介入直後,介入後1か月の3水準)の被験者内計画の混合計画で,5尺度(キャリアレジリエンス,看護職者キャリア成熟,ストレスフルなケアに対する意味づけ,感情対処傾向,職業的アイデンティティ)によるWeb調査で確認した。 研究参加者は全国の病院(150床以上),病棟勤務看護師(経験年数3年以上20年未満,年齢は25歳以上45歳以下)で,有効回答は介入群33名,統制群66名であった。この内,キャリアレジリエンス得点の低群を抽出,介入群18名,統制群31名を分析した。2要因分散分析の結果,キャリアレジリエンスの「新奇性・興味関心の多様性」で実験条件の主効果,「未来志向」で測定時期の主効果と交互作用があった。交互作用の下位検定で介入群では介入前と介入後1か月で有意に上昇したことが確認された。しかし,キャリア成熟や職業アイデンティティへの効果は確認できなかった。
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