研究課題/領域番号 |
19K10726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
小島 さやか 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (40599263)
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研究分担者 |
池田 浩 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (80454700)
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10444184)
中村 悦子 長岡崇徳大学, 看護学部, 教授 (60367422)
袖山 悦子 長岡崇徳大学, 看護学部, 教授 (00567422)
桶谷 涼子 長岡崇徳大学, 看護学部, 助手 (30851191)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シニア看護職 / ワークモチベーション / 安全志向モチベーション / 自己価値充足モデル / シニア / 看護職 / シニア世代 / ジョブクラフティング |
研究開始時の研究の概要 |
我が国はかつてない高齢化社会を迎え、医療現場に対するニーズが急増している。その解決策として、看護職の特に「シニア層」の活性化が喫緊の課題となっている。 シニア看護職の積極的な活用を促すために、シニアのワークモチベーションを引き出すための効果的なマネジメントが理論的にも実践的にも求められている。 本研究の目的は、シニア看護職のワークモチベーションの実態を明らかにし、それを規定する心理的メカニズムを解明することである。そしてその知見を拠り所にモチベーションを喚起するための現場介入を行うことで、シニア看護職のワークモチベーションを活性化するマネジメントについて実践的な示唆を提供することを目指す。
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研究成果の概要 |
シニア看護職のワークモチベーションの活性化に向けて実践的な示唆を得るため、病院に勤務する看護職を対象として調査を行った。1)安全志向モチベーションは年代が上がるにつれ高くなることからシニア看護職は若い世代以上に医療業務に対して高い安全への意識を持って取り組んでいることが明らかになった。そのモチベーションの源泉は、職場で働くことへの「誇り」と、職場で必要とされていると感じる「組織内自尊心」と関連していた。 2)達成志向モチベーションは、看護のやりがいなど「直接動機」によって世代を問わず高まる。加えてシニア看護職は生活が充実しているなど「肯定的現在志向」との関連がモチベーションに効果を与えていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義および社会的意義は下記の2つである。第1は、看護師の中でも特にシニア看護師に焦点を当てて彼ら/彼女らのワークモチベーションについて検討した点である。特に、シニア看護師は、現役世代を比してモチベーションが下がるどころか、相対的に高い傾向を明らかにした点は高い意義を持つと言える。第2は、シニア看護師の安全志向モチベーションの源泉を明らかにした点である。仕事に対する「誇り」と組織から必要とされている「組織内自尊心」がシニア看護師のモチベーションを醸成する要因であることを明らかにした点は、今後のマネジメントに対しても実践的な示唆を持ち、優れて社会的意義を持つと言える。
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