研究課題/領域番号 |
19K10752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
鈴木 小百合 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (70514850)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ワーク・ライフ・バランス / コンピテンシー / 看護師長 / 看護師 / 尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
病院に勤務する看護師にとってのWLB実現に向け、看護師長の行動特性の分析(質的研究)ならびに全国の看護師長の調査(量的研究)を経て「看護師のWLB実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度)」を開発した。本研究では、この「コンピテンシー評価尺度」と「部下となる看護師の実際のWLB実現度(年次有給休暇取得率、職務満足度の高さ等)」の比較による妥当性および尺度活用による有用性を検証し、最終的に同尺度を軸とするコンピテンシーを兼ね備えた看護師長の養成プログラムの枠組み構築を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、既存の尺度を精錬した、新たな「看護師のワーク・ライフ・バランス実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度」を開発した。 次に、開発した尺度の妥当性を検証するために、全国の病院に勤務する看護師長と同部署の看護師を対象に質問紙調査をした。看護師で給料、休暇日数等に満足していると回答した群は、それ以外の群に比べて尺度の合計得点が有意に高く、尺度の得点が看護師の労働環境や働きやすさを反映する可能性が示唆された。また、「看護師のWLB実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度」と「看護管理者のコンピテンシー評価尺度(NACAS)」との間に有意な相関が認められ、基準関連妥当性を検証できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、先行研究で開発された既存の尺度を精錬して新たな「看護師のWLB実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度」を開発した。この尺度は、看護師のWLB実現に向けた看護師長の行動を具体的に示すだけでなく、WLB支援状況を看護師長が自己点検し行動変容につなげること、コンピテンシーを兼ね備えた看護師長の人材育成に資することが期待できる。また、尺度の妥当性を検証するための調査では、看護師長・看護師双方の観点からコロナ禍におけるWLB支援の実態、看護師長のコンピテンシーと看護師のWLB実現度との関係を明らかにするとともに、尺度の妥当性を検証した。
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