研究課題/領域番号 |
19K10799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
浦田 秀子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員研究員 (20185086)
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研究分担者 |
松田 尚樹 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員研究員 (00304973)
高村 昇 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (30295068)
新川 哲子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員教授 (30619482)
吉田 浩二 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (30722392)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | IVR看護 / 放射線防護 / 水晶体の被ばく / 被ばく低減 / 放射線防護教育 / 水晶体被ばく線量 / IVR / 水晶体被ばく |
研究開始時の研究の概要 |
2011年ICRPの「ソウル声明」は、水晶体の「しきい線量」及び「等価線量限度」の引き下げを勧告した。眼の水晶体の評価に対し、可能な限り眼の近くに線量計を装着し、3mm線量当量を測定するように推奨している。そこで、本研究では水晶体用線量計を用いて被ばく線量を測定する。IVR介助看護師に対し放射線防護に関する教育を実施し、教育前後の眼の水晶体の被ばく線量を測定し、看護師の動線比較及び認知度調査を行い、被ばくに関連した動作から教育効果を検証し、被ばく低減に向けた防護教育の有効性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、IVR介助看護師に線量測定、動線調査、質問氏調査を行い、その後放射線防護教育を実施し、被ばく低減に向けた防護教育の有効性と評価を検証することである。調査の結果、介助時の被ばく線量は教育前後で約20%低減し、教育の効果が示唆された。結果に基づき防護教育内容を検討し、オンラインによる研修会を開催した。講義は放射線の基礎知識の被ばく低減への活用、IVR介助看護師の実際の業務動作に応じた具体的な被ばく低減について等である。参加者は概ね理解できたと回答した。看護職の教育背景等も考慮して、教育内容の検討や日々の実践の中で防護行動がいかに定着できているかの参加型の評価も必要であると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低い線量の被ばくでも水晶体への健康影響(視力障害を伴う白内障)が生じる可能性が示されたことにより、2011年ICRPは「ソウル声明」として、水晶体の「しきい線量」及び「等価線量限度」の引き下げを勧告した。 水晶体の線量評価は可能な限り眼の近くに線量計を装着し、3mm線量当量を測定するように推奨されているが、これまで3mm線量等量での実測値は明確になっていない。本研究では3mm線量当量を測定することができる水晶体用線量DOSIRISを使用し、介助時の線量を測定した。教育前後で線量は約20%低減しており、動線分析により最適な防護を考慮した立ち位置で看護は実践できており、研究の意義は大きい。
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