研究課題/領域番号 |
19K10826
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
池田 敬子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (60331807)
|
研究分担者 |
長尾 多美子 四国大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40716049)
小山 一 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80109074)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | スキンケア / 低刺激 / 食品由来 / ヒダントイン / ウメ由来フェノール性化合物 / 消毒薬 / N-アセチルトリプトファン / 口腔ケア / アルギニン |
研究開始時の研究の概要 |
看護現場において手荒れの少ない消毒薬は手指衛生の遵守のために重要であり、また、新興再興感染症への対策には呼吸器粘膜に侵入した病原体への消毒が効果的である。私達は、アミノ酸の一種アルギニンが微酸性条件下で強いウイルス不活化作用(消毒作用)を示し、また、水に難溶性の物質(例えば口腔バイオフィルム)を可溶化できる事を発見した。アルギニンのこの特性に注目し粘膜面にも使用可能な「安全で不活化効果の高い消毒薬」や「安全で使いやすい洗口液」を開発できる可能性を考え、その開発の基盤となる研究を計画している。
|
研究成果の概要 |
組織障害性が軽く、かつ、効果的な消毒薬の開発を目指し、食品由来の化合物の持つ微生物不活化活性に注目し解析している。本研究では、1)エンベロープおよび非エンベロープウイルスを不活化できる化合物の系統的な探索としてクマル酸異性体及びプロテオグリカンの消毒活性を明らかにし、タンパク質による妨害作用の克服条件への解析としてN-アセチルトリプトファンとスクロース誘導体の作用を発見し、また、2)実際の環境下での汚染微生物の挙動についての基礎データとして汚染マスク上でのウイルス感染性の消長について解明し、さらに、3)応用にむけた試みとしてうがい薬として用いた場合を考えて、現状の口腔洗浄効果を評価した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染防御は現代社会における大きな課題である。消毒は感染対策に役割をもつが、一般的には効果的な消毒薬は組織障害性が強く、その使用法には制限がある、我々は、組織障害性が軽く、かつ、効果的な消毒薬の開発を目指して、食品および食品由来の化合物の持つ微生物不活化活性に注目し、解析してきた。感染防御については医療現場だけのものではなく、人流の活発化、耐性株の出現等、感染が拡大する機会があるため消毒効果の探求は社会生活上にも必要とされる。
|