研究課題/領域番号 |
19K10879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 姫路獨協大学 (2023) 県立広島大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
山田 隆子 姫路獨協大学, 看護学部, 准教授 (60382363)
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研究分担者 |
高木 章乃夫 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80359885)
八木 孝仁 岡山大学, 大学病院, 教授 (00304353)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アルコール性肝障害 / 肝移植 / 看護 / 断酒 / 健康行動 / 生体肝移植 / 脳死肝移植 / 看護支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,脳死・生体肝移植を受けたALD患者20名程度を対象に,質問紙調査(2種)とインタビュー調査を行い,断酒などの健康行動継続群と困難群で,日常生活の健康行動の実態を比較検討し,移植にまで至りながら,断酒等の健康行動が困難である理由を見出し,看護支援による解決法を見出すことである。家族を含めて多くの人を巻き込んで肝移植を受けていながら,飲酒を再開してしまう日常生活行動について,どのように思い,葛藤し,望ましい健康行動をとることにどのような支障が生じているのかを明らかにすることで,「行動実施に対する意図の向上」を目指した支援のあり方を明らかにする。
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研究成果の概要 |
アルコール多飲による肝不全で肝臓移植を行った患者11名を対象に,断酒などの健康行動継続群と困難群で健康行動に関する質問紙調査(2種)とインタビュー調査(30~40分程度)を行った。分析の途中であるが現時点では、健康行動に影響を与える患者の思いとして、5つの概念[ドナーと移植前とかわらぬ対等の立場を維持する][移植肝は自分の肝臓ではないと思う][飲酒をしていない自分に価値を見出す][飲酒しないことで体調の良さを実感する][飲酒をしたらひとでなしだと思う]があることが明らかになった。「新たな価値の見いだし」が断酒などの健康行動の継続に影響を与えていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルコール多飲により肝不全を呈し、肝移植を検討する患者に対して、断酒は必須であるものの、長年の悪しき生活習慣の変容は容易ではない。本研究は、断酒等の健康行動の継続群と困難群を対象に調査を行った。「新たな価値の見いだし」が望ましい健康行動に影響を与えていることが示唆された。本研究での知見は、医療者が行う療養指導のなかで、患者が「価値の転換」の必要性に気づくような支援を行うためのヒントとなりうると考える。
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