研究課題/領域番号 |
19K10951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 姫路大学 (2022) 神奈川県立保健福祉大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
白水 眞理子 (白水 真理子) 姫路大学, 看護学部, 教授 (60228939)
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研究分担者 |
安藤 里恵 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (50438090)
関根 聡子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (30464522)
奥井 良子 駒沢女子大学, 看護学部, 教授 (10554941)
中原 慎二 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 教授 (40265658)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 看護学 / 2型糖尿病 / 治療中断 / 糖尿病看護認定看護師 / 教育プログラム / 糖尿病 / 2型糖尿病 / 受診中断 / 糖尿病自己管理教育 / プログラム開発 / 未治療 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病は初期症状に乏しく、検査値のみの異常である場合が多く、当事者にとって治療の必要な状態であることがわかりにくい疾患である。そのため未治療状態や、治療中断状態の患者が多いことが問題視されている。 本研究は、2型糖尿病または糖尿病予備群で未治療状態にある者や、治療中断のリスクが高い者が、自分の体に関心を向け、適時に適切な治療を受け、継続して療養生活を送ることを促すための自己管理教育プログラムを開発する。ひとつは「看護職主導による未治療改善プログラム」であり、地域を基盤に活用可能なものとし、他方は、「看護職主導による治療中断予防プログラム」であり、病院やクリニックにて活用可能なものとする。
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研究成果の概要 |
糖尿病の受診中断は年間8%程度と報告されている。治療の中断は合併症の進行等多くの不利益をもたらすが、糖尿病は自覚症状に乏しく、特に働き盛りの世代は治療が二の次になりやすい。そこで糖尿病の専門性を有する看護師を対象に、受診中断予防のために行っている援助について調査し、受診の障壁を低減するために、多職種と連携し多角的にアプローチしていることを明らかにした。 またタイのコンケン大学看護学部の協力を得て、地域や医療者が市民による健康ボランティアと連携して取り組む糖尿病の1次・2次・3次予防の実際を見聞した。これらを患者調査の分析結果と統合し、治療中断予防プログラムの開発につなげる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文献検討の結果、受診中断者の疫学的特徴は明らかにされていたが、医療者特に看護職による受診中断予防のための介入研究は希少であった。介入プログラムの資料を得るため、面接調査を実施した。糖尿病の専門性を有する看護師が語る受診中断ハイリスク者の特徴は、受診行動に負担感をもつ、適切なヘルスリテラシーをもたない、療養に向かうパワーが弱まっているであり、看護師特有の捉え方を明示できた。また受診中断予防のために、患者の背景や気持ちを知り支持的に関わり、受診ストレスを軽減する環境づくりに取り組んでおり、病状や経済・生活状況のみならず、self-stigmaの存在を視野に入れ関わっている点は新知見と言える。
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