研究課題/領域番号 |
19K10984
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 大手前大学 (2022) 神戸市看護大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
嶋澤 恭子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (90381920)
|
研究分担者 |
幅崎 麻紀子 埼玉大学, 研究機構, 准教授 (00401430)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 在日外国人 / リプロダクティブヘルス / 在留外国人 / 母子保健 / 外国人労働 |
研究開始時の研究の概要 |
在日ベトナム人及びネパール人を中心とするアジア系女性外国人労働者のリプロダクティブヘルスに焦点を当て、母子の健康行動と受療行動の実践を、労働環境や生活環境との関連から明らかにする。そしてさらに、疾病予防、あるいはリプロダクティブヘルスの観点から、当事者のみならず、周囲への働きかけに向けた実践研究を行う。 在日外国人女性労働者のリプロダクティブヘルスが侵害されている要因を、個人の嗜好性や選択に求めるのではなく、社会構造において正式な労働者として位置付けられていない女性たちのリプロダクティブヘルスに関する問題として、いわば国際的な労働保健の問題として捉えようとする試みである。
|
研究成果の概要 |
本研究では、在日ベトナム人及びネパール人を中心とするアジア系女性外国人労働者のリプロダクティブヘルスに焦点を当てている。彼らの母子の健康行動と受療行動の実践を、労働環境や生活環境との関連から明らかにすることを目的とした。研究時期がCOVID-19感染流行時期と重なり、社会構造において正式な労働者として位置付けられにくい不安定な外国人女性労働者にとって、コロナ禍の状況がさらなるリプロダクティブヘルス行動が侵害される要因となった。 具体的には彼らへの調査によって、Covid-19による経済的問題や医療情報アクセスの欠乏、医療受診の抑制、親族や同胞支援の困難があり、疾病予防行動の傾向がみられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の在留外国人について、特にアジア各国からの入国者数は多くその半数以上が女性である。特に2010年代に入り、妻子を呼び寄せて家族で在住する人々が顕著である。そして家族もまた、「家族滞在」の在留資格により就労している。ネパールの場合は8割、ベトナムの場合も5割が、家族滞在資格により、「資格外活動」として日本において就労しており、形式的には労働者として正面から受け入れたのではない人たちが多数派を占めていることになる。 彼らの日本における母子の健康行動と受療行動の実践を、労働環境や生活環境との関連から読み解くことで、在日外国人女性の労働とリプロダクティブヘルスの両立や疾病予防に寄与するものである。
|