研究課題/領域番号 |
19K10997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 四條畷学園大学 (2020-2022) 園田学園女子大学 (2019) |
研究代表者 |
森 瞳子 四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (70508803)
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研究分担者 |
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (20362189)
古川 恵美 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (20636732)
永井 利三郎 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 教授 (50124748)
片山 泰一 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 教授 (80333459)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム児 / 注視サポートプログラム |
研究開始時の研究の概要 |
自閉症スペクトラム児は、社会性の発達向上を目的に、就学前の4~5歳に適切な療育を受けることが重要である。しかし現在、療育の内容に注視をサポートするプログラムは導入されておらず、さらに療育後や就学後の社会性の発達が向上するかや、定型発達児との相違について明らかになっていない。そこで本研究では、①「注視すること」をサポートするプログラムを導入した療育を実施し、療育前後での社会性の発達と注視率との関連、②療育終了し就学後、社会性の発達と注視率との関連、③定型発達児と社会性の発達と注視率の相違を明らかにすることを目的にする。本研究結果から「注視すること」をサポートするプログラムの効果について検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、3-5歳の療育を受けている自閉症スペクトラム児を対象に、注視点検出装置を用いて、なじみのある顔(療育担当者の顔)またはなじみのない顔への注視と、同時期と7カ月後の2時点の社会性の困難度との関連について調査した。その結果、なじみのない顔とは関連がないのに対し、なじみのある療育担当者の静止した顔の目や口をよく注視することは、社会性の困難度が低くなる関連があった。これは、療育担当者の顔への注視が、自閉症スペクトラムの子どもへの療育の効果につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉症スペクトラムの子どもは、なじみのない人の顔ではなく、療育を担当している人の顔の注視が社会性に影響することから、現在の療育の内容に担当者の顔への注視を促す介入方法を提案できた。また、療育担当者の目だけでなく口の注視が社会性と関連した。このことから、現在の感染状況に対応するために行っているマスクの着用が自閉症スペクトラムの子どもに影響している可能性があること、そのために口の注視を妨げない工夫について提案できた。
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