研究課題/領域番号 |
19K11009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
曽山 小織 (高野小織) 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (10405061)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 神経管閉鎖障害 / 葉酸 / サプリメント / 家族計画 / 保健指導 / プレコンセプションケア / リプロダクティブ ・ライツ / 神経管閉鎖不全 / 行動変容 / プレコンセプション・ケア / リプロダクティブ・ライツ / インターコンセプションケア / 保健行動 |
研究開始時の研究の概要 |
神経管閉鎖不全は妊娠前から女性が葉酸を摂取することで発症リスクを低減できるため、本邦ではバランス良く食事摂取するとともにサプリメント等で付加的に摂取するよう推奨されている。しかし、妊娠前から葉酸サプリメントを摂取した女性の割合は少なく、神経管閉鎖不全の発生率も減少していない。未摂取の女性は初産婦より経産婦の方が多く、その理由は十分にわかっておらず、医療者の認識や妊娠前に行う保健相談上の課題も十分にわかっていない。本研究の目的は葉酸サプリメント摂取に対する初産婦と経産婦の認識の差異や未摂取の影響要因、及び医療者の葉酸サプリメントに対する認識や妊娠前に行う保健相談上の課題を明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
本研究は、神経管閉鎖不全の発生リスクを低減するため、妊娠1か月以上前からの葉酸サプリメントの摂取率向上を目指している。経産婦は初産婦より妊娠前からの摂取率が低いため、次回の妊娠で妊娠前から摂取予定がある人に関連する要因を調査した。その結果、直近の妊娠で妊娠前から摂取したことが関連要因の一つであった。直近の妊娠で妊娠判明後に摂取した人と未摂取の人に対して産後の保健指導が必要である。女性が産後に保健指導を受講した割合は18%と低く、医療専門職の保健指導の実施に課題があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
葉酸は穀類に添加する国が増加している。しかし、穀類への添加を実施する国であっても神経管閉鎖不全の発生リスクを低減するためには、女性が妊娠前から葉酸サプリメントを補足する必要がある。本研究によって、初めて妊娠する前の人と産後の人に対する保健指導の必要性と葉酸サプリメント摂取予定に関連する要因が明らかになった。初めて妊娠する前の人に対する保健指導は対象年齢や教育方法の科学的根拠が確立していないため、本研究で得られた成果を活用して、教育方法の開発と有効性の検証を行うことが今後の課題である。
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