研究課題/領域番号 |
19K11103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
松尾 奈々 京都橘大学, 健康科学部 理学療法学科, 専任講師 (50633351)
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研究分担者 |
兒玉 隆之 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (80708371)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 月経随伴症状 / 脳波周波数 / ニューロフィードバック / リラクセーション / 呼吸法 / 破局的思考 / 抑うつ / 痛みの周期 / 聴覚刺激 / ニューロフィードバックトレーニング / 情動痛 |
研究開始時の研究の概要 |
女性は身体的・精神的に多岐にわたる月経随伴症状を経験することが多く、症状をセルフケアできずに不快な情動体験が情動痛症状に変質して身体的・精神的症状に現れると考えられる。このような症状は、ストレス要因と連動して脳内神経回路の可塑的変化を引き起こすとされている。よって、月経随伴症状有訴者には脳機能状態を正常化へ向けたマネジメントが有用であると考える。 本研究では月経随伴症状を有する若年女性に対して脳波周波数のフィードバックとして聴覚ニューロフィードバックトレーニングを実施し、月経随伴症状への効果検証を行い、身体的・精神的な月経随伴症状に対する新たな改善プログラム創出のための基礎研究とする。
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研究成果の概要 |
本研究は月経随伴症状を有する若年女性に対して呼吸法を用いた聴覚ニューロフィードバックによるα波帯域のコントロールトレーニングを月経1周期実施した。 その結果、痛みの破局的思考の反すうおよび抑うつが改善した。また、トレーニング開始から終了後月経1周期までの期間を通じて、月経痛の強さ(NRS)の改善率と月経時の痛みの周期(Pamin周期)の改善率に相関を認めたことから、トレーニングを実施することで痛みを複数の側面で認知する可能性が示唆された。 これらのことから、呼吸法を用いた聴覚ニューロフィードバックトレーニングの実施は、月経随伴症状の痛みの認知および精神症状への対処法となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、①月経随伴症状の周期的に繰り返される痛み体験により、「痛みの恐怖-回避モデル」に陥った悪循環から脱するに資する自己調整力、②痛みを多面的に捉える認知能力に変化をもたらす、を新知見として明らかにした点は、女性心身医学およびニューロフィードバック研究に学術的意義のある研究になったと考える。 また、本研究において得られた知見による社会的意義は、呼吸法を用いた聴覚ニューロフィードバックトレーニングの実施は月経随伴症状の痛みの認知および精神症状へのセルフマネジメントの1方法となる可能性を示した点である。
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