研究課題/領域番号 |
19K11110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
奥野 ひろみ 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
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研究分担者 |
石田 史織 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (20710065)
横川 吉晴 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (50362140)
山崎 明美 信州大学, 学術研究院保健学系, 特任講師 (60299881)
高橋 宏子 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
五十嵐 久人 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 地域保健 / 地域アセスメント / 量的データ分析 / 統計ソフトの活用 / エビデンス基づく活動計画立案 / エビデンス基づく活動 / 保健師 / ケースメソッド |
研究開始時の研究の概要 |
行政保健師には、複雑多様化した地域集団の健康課題に対して、地域アセスメントを遂行する能力が必要である。また保健師学生にとっては、既存モデルを活用し情報を統合・融合し、構造化することが難しい。そこで、①新しい知見や既存モデルを融合し、地域アセスメントの要素を構造化し、②その構造化した事柄を、ストーリー性とリアリティを重視したシナリオに落とし込み、教育や研修に取り入れることが有効と考えた。そこで本研究は、現場保健師及び保健師学生にも応用可能なケースメソッド手法を用いた「実践力を高める地域アセスメントツール」の開発を行い、研修・教育を通してその効果を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
「データ処理から実施計画づくりまでの一連の作業を体験しよう」研修を1月に2回実施を予定していたがコロナ禍により、1月及び4月に対面で実施した。対象者は行政保健師で、1回目は14名、2回目は8名の参加となった。 1回目はPCを用いて特定健診データの統計分析を行った。研修前後の調査結果では7項目中、「アンケート結果を統計処理できるようにエクセルに入力する」「分析尺度がわかる」「統計ソフトへのコピーができる」「データの加工ができる」「検定ができる」「分析結果の読み取りができる」の6項目で有意差がみられ、実際に体験学習することにより成果がみられた。 2回目は統計分析結果をプロシード-プリシードモデルに当てはめて読み取りを行い、ターゲットの決定、計画の立案を行った。研修前後の調査結果では9項目中、「地域の特徴を知るために不足している情報がわかる」「入手した情報を順序だてて整理する」「アセスメントを行う」「ターゲットを絞り組む」「1次予防のプログラムを検討する」「プログラムを実現可能性のある内容に引き上げる」「PDCAサイクルをまわす」の7項目で有意差がみられた。 研修内容については十分に効果があることがわかった。改善点として1日目は時間が不足する状況があり、オンデマンドでの事前学習資料の作成が必要と考える。2日目は1次予防のプログラムをより実現可能性のある内容にしていくために、5W1Hのようなフォームを用いて頭の整理を行う必要があると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研修1日目ははPCを用いて統計処理を行うため、同一の統計ソフトを用いて実施する必要があるため、コロナ禍により対面の研修時期の設定が困難な状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研修により明らかになった課題をクリアした研修内容を、次年度(2022年度)に実施し評価を行う。
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