研究課題/領域番号 |
19K11115
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
|
研究分担者 |
鈴木 浩子 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (40468822)
嶋津 多恵子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教授 (80184521)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 保健師 / 市町村 / アドボカシー / 尺度 / 指標 / 行政 / コミュニティ / 集団・地域 / 指標開発 / 尺度開発 / 要因分析 |
研究開始時の研究の概要 |
人々の健康を護ることが役割である保健師には、基本的な責務としてアドボカシー活動が求められる。しかし、公衆衛生看護の領域では、アドボカシーの概念やその具体的な活動、活動への影響要因は明らかにされていない。そこで、本研究では、文献検討や活動事例の収集、専門家や全国の保健師への質問紙調査を通じて、行政保健師の活動においてのアドボカシー指標を開発するとともに、開発した指標に基づきその活動実態と活動への影響要因を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、集団に向けた保健師のアドボカシーの実践状況を測定する尺度を開発することである。 作成した尺度案について、本調査として全国の保健師に質問紙を配布し、432通の回答を分析に用いた。分析の結果、27項目5因子の尺度が開発された。5因子は【不利益な状態にある人々の困難な状況を広く周知する】【不利益な状態にある人々が自らの状態を改善できるようにエンパワメントする】【アドボカシーに向けて、自治体内部、不利益な状態にある人々の組織の基盤を形成する】【政策の変更に向けて行動する】【効果的な活動に向けて関係者、関係機関と協働する】であった。 開発された尺度は一定の信頼性・妥当性が確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アドボカシーを行うことは、健康格差が拡大する今日、その重要性を増している。保健師は個人とともに、集団やコミュニティを対象とすることに特徴を有する職種であるが、それらの対象に対する保健師の行うアドボカシーをを明確に示したものは国内外に存在しない。本研究では、そのアドボカシーを具体的な行動レベルで明らかにし、また活用の汎用性を考慮し、尺度化したことに学術的意義を有する。今後、保健師の教育やアドボカシーの実践に活用することで、保健師の実践の質向上に寄与することが期待される。
|