研究課題/領域番号 |
19K11164
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
中込 由紀代 山梨大学, 医学部, 助手 (30796917)
|
研究分担者 |
田辺 文憲 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80217108)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 口腔ケア / 通所介護 / 短期入所生活介護 / 歯科との連携 / 口腔細菌 / 口腔内細菌 / 在宅高齢者 / 口腔ケアシステム |
研究開始時の研究の概要 |
歯科医療機関と看護職の連携による在宅高齢者の口腔ケアの評価・実践・支援システムの構築の研究。本研究では、在宅で生活し、通所介護・短期入所生活介護サービスを利用している要介護高齢者に対し、地域の歯科医療機関と連携し口腔衛生状況の評価を行う。評価結果に応じて歯科医師・歯科衛生士・看護師が連携して、本人及び家族・口腔ケアを支援するスタッフに口腔衛生に関する情報提供・指導・口腔ケア実施を行い在宅要介護高齢者の口腔衛生状況の改善に向けたケアを実践する。実践の効果を肺炎の原因となる口腔内細菌数の変化・口腔衛生状況・口腔ケアを支援するスタッフの意識の変化から検証し、口腔ケアの支援システムの構築を検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究では通所介護・短期入所生活介護を利用する要支援・要介護高齢者に歯科検診を導入し、検診結果を基に歯科・看護師・口腔ケア関係者が個々の対象者に合わせた口腔ケアプランを作成し、口腔ケアの実施・指導を行った。口腔ケア介入前後の口腔内細菌数と口腔衛生状況の変化を評価したところ、舌背の一般細菌数は有意に減少し、O'Learyらのプラークコントロールレコード(PCR)と地域歯周疾患処置必要度指数(CPITN)およびOHAT日本語版(OHAT-J)の有意な改善を認めた。歯科と看護の連携は、要支援・要介護高齢者の肺炎予防や口腔衛生状況の改善につながる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺炎と誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因の上位をしめ、今後も予防すべき疾患である。口腔ケアは、口腔衛生状況を改善し誤嚥性肺炎を予防する方法の一つである。在宅生活を基盤とした通所介護・短期入所生活介護を利用する高齢者の口腔状況や口腔ケアの実態調査はあるが、歯科と看護が連携した実践に関する研究はない。 本研究で、歯科と連携した口腔ケアを通所介護・短期入所生活介護施設で実施し、口腔衛生状況・口腔ケアの実施状況に改善が見られた。通所介護・短期入所生活介護施設に歯科と連携した口腔ケアに関する指導・ケアが入ることは、在宅要介護高齢者が誤嚥性肺炎を予防し在宅での生活を続けるために意義のあることであると考える。
|