研究課題/領域番号 |
19K11169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
笠井 恭子 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (40249173)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 寝たきり高齢者 / 自律神経活動 / 爪もみ / 長期寝たきり高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では長期寝たきり高齢者に爪もみを実施し生体に及ぼす影響について検証することを目的とする。看護分野の補完・代替療法に関する研究では指圧・マッサージ、アロマテラピー等を実施して自律神経活動が整ったとの報告が多くある。しかし、これらの研究は健康な成人を対象に短い介入期間で実施しているため、寝たきり高齢者の自律神経活動を整える看護ケアの確立には至っていない。爪もみは機械や器具、特別な技術や資格は必要なくいつでもどこでも実施できる。また、衣服着脱の必要もなく自由な姿勢で(体位に制約されずに)実施できる。このような簡便な指圧は寝たきり高齢者の日常の看護ケアに取り入れることが可能である。
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研究実績の概要 |
本研究は、爪もみ(福田らが考案命名した指圧法の一つで、手足の爪の生え際の井穴というツボに手指で力学的刺激を与えるもので、血流が良くなり自律神経のバランスが整う健康法)が、寝たきり高齢者の自律神経にどのような影響を及ぼすのかを明らかにし、自律神経を整えるケアになり得るのかを検証することを目的としている。 2022年度は、療養型病床に入院中の寝たきり高齢者にも目を向けデータ収集をしたいと考えた。そこで、2022年3月に研究協力施設の開拓を試み、新たにA施設に打診したところ、内諾が得られた。所属機関の倫理審査委員会の再審査を受け、研究協力機関の変更が認められたため、職員の協力を得ながら対象者の選定をすすめていこうとしたが、施設内(患者・職員)で新型コロナ感染のクラスターが発生し、施設への出入りができなくなり研究が中断した。このよう状況であるため研究期間を延長し、新型コロナが5類になってからデータ収集を再開する予定である。 2022年度は、もともとの研究協力施設であったB施設の対象者3名に対して、爪もみの長期介入(約2か月間)を行い、介入前後の自律神経活動を測定したデータについて分析した。その結果、副交感神経活動優位から自律神経のバランスが整う傾向が見出せた。今後、長期介入中の対象者の身体状態や爪もみに対する反応などの質的データをまとめる予定である。 2023年度はA施設において患者選定、データ収集を再開する予定で、爪もみ前後の自律神経活動の測定データを中心に、睡眠データの測定も予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度、新型コロナウイルス感染が終息せず、県内の感染者は増減を繰り返してきた。感染が子どもにまで拡大したこと、県内のいくつかの病院・施設でクラスターが発生したことで、研究協力施設は、「職員以外の出入り禁止、面会禁止」という基準を緩めることはなく、データ収集ができない状況が続いた。ようやく2022年3月に施設の訪問が叶い、研究対象者の見直し等、打ち合わせを行った。対象者3名を選定し、約2か月の長期介入を行いデータ収集ができた。さらに2022年度新たに、研究協力施設を開拓し研究協力の承諾が得られた。しかし、対象者選定に入ろうとしたときに、施設内で患者・職員のクラスターが発生し研究が中断した。2023年度、新型コロナが5類になってからデータ収集を再開すべく準備を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染の終息を待っていてはデータ収集がすすまないため、研究協力施設を増やすことで対応しようと考え、県内の療養型病床をもつ施設に研究協力を打診したところ、内諾が得られた。所属機関の倫理審査委員会の再審査を受け、研究協力施設の変更が承認された。療養型病床の職員に研究の概要と趣旨を説明し対象者の選定に入ろうとしたところ、施設側から、入所者・職員が新型コロナに感染したとの連絡があり、研究が中断した。今後は対象者選定からデータ収集までが中断しないよう、新型コロナが5類になるのを待って、対象者を選定しデータ収集を再開することとした。また、1回の爪もみ前後のデータ収集を中心に行っていくとともに、マット型睡眠計を使用することで長期の睡眠データの収集ができないかも検討していく。
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