研究課題/領域番号 |
19K11228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
大山 太 東海大学, 医学部, 准教授 (30398531)
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研究分担者 |
松本 浩樹 前橋工科大学, 工学部, 教授 (30269302)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 災害医療 / 災害看護 / 災害時通信 / 遠隔医療 / 災害通信 / 通信 |
研究開始時の研究の概要 |
本件研究は、広域で大規模な災害発生時、あらゆる形態での避難生活を余儀なくされる全ての人々に“安全・安心・安寧を保証した避難生活”を、看護学の看護ケアと工学の情報通信技術(以下ICT)を融合させ実現しようとする基礎研究である。この研究では、二つの異分野を組み合わせることで、どのような困難な状況になっても、避難者の命と健康、そして人間らしい生活を守り抜くこと、それを成し遂げようと被災地で看護支援活動に従事する看護師、その双方を守るためのICTを使った看護システムの構築を目指している。
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研究成果の概要 |
看護学的に災害時の避難者に対する支援体制の現状を調査した。また、沖縄県宮古島市をモデルに、プライマリーヘルスケアに参加しながら、離島などのリモートエリアの平時の医療状況を調査した。また、大災害時に公衆通信回線が遮断した場合、UHF帯、HF帯でのデジタルデータ通信の実験を行った。これらの通信手段が大災害時の避難民への看護ケアやそれを担う看護師の支援に役立つ可能性が示唆された。また、これらの手法は災害時だけでなく、リモートエリアの通常のケアにも応用可能であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大災害が発生した際、これまでは皆で避難所に集合して避難生活を行うことが常となっていた。しかし、近年ではさまざまな理由で在宅避難をする人が増えたり、自治体が積極的に在宅避難を進めることも多くなっていた。そのため、UHF帯やHF帯の無線データ通信によって、広範囲に散らばる被災者や被災地で活動する看護師をサポートできる可能性が見出せた。これらを実際の災害時に役立たせるためには、看護学、工学の単独研究では不十分で、学際的な共同研究によって初めて可能となることが、本研究で示された。
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