研究課題/領域番号 |
19K11234
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
佐藤 都也子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (30321136)
|
研究分担者 |
山崎 裕美子 姫路獨協大学, 看護学部, 教授 (00285321)
山岸 千恵 京都看護大学, 看護学部, 准教授 (30382815)
竹 明美 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (30344568)
平上 久美子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (00550352)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 高齢者術後せん妄 / 多職種チームによる多因子介入 / 看護実践としてのタッチケア / ハンドマッサージ法 / 術後せん妄予測因子 / 術後せん妄増悪関連因子 / ハンドマッサージ / せん妄増悪関連因子 / 看護実践におけるタッチケア / リラクセーション / 術後せん妄 / 多職種連携チームによる多因子介入 / 人権尊重に基づく安全 / 全人的アプローチ / 高齢患者 |
研究開始時の研究の概要 |
全人的アプローチとしてハンドマッサージ法を実施し、人間的な関りにより高齢術後せん妄を予防・緩和することで身体拘束ゼロを目指す。本研究では、まず、ハンドマッサージ法を統合医療の一介入方法として位置付け、高齢手術患者における術後せん妄の予防および症状緩和のためのハンドマッサージ法の効果を実証する。さらに、この結果をふまえて、高齢周手術期患者にハンドマッサージ法を実施した看護師から、患者との関係性や関わり方にどのような変化をインタビューし、ハンドマッサージ法を用いたより効果的な周手術期看護の在り方の検討を試みる。
|
研究実績の概要 |
近年,超高齢化や医療の高度化に伴い,手術療法を受ける高齢者は増加し,術後せん妄(以下 POD)の発症が問題となっている。PODは,術後経過のみならず予後にも影響を及ぼす深刻な問題である。 我々は,これまでに若年健常者および高齢者,さらに高血圧治療中の高齢者や緩和ケアを受けている入院患者などにおいて,生理学・心理学的にハンドマッサージ法のリラクセーション効果や社会的相互作用を明らかにし,その安全性も確認できた。そこで今回は,ハンドマッサージ法をPOD発症の促進因子である不快症状や不眠,不安などの緩和を目的として,多職種チームによる多因子介入のひとつとなることを目指している。 2019~2022年度:COVID-19の感染拡大により,予定されていた病院施設での研究活動が中断された。そのため高齢患者のPOD一次/二次予防のための多職種チームによる多因子介入やハンドマッサージ法について文献検討を実施した。そして,新たにせん妄ハイリスク高齢患者の入院生活を支援する多職種チームが活動している病院との関係構築に取り組んだ。並行して実施した文献検討の結果を臨床場面へどのように適応していくかを検討した。加えて,患者・家族もチーム医療の一員であることをふまえ,せん妄に関する認識やPOD疑似体験時にとり得る態度などについて,中高年者を対象に調査を実施した。 2023年度:臨床での多職種チーム活動を継続し,看護師中心の多職種チーム高齢患者PODの予防に有用な介入方法の構築を課題とした研究計画を立案した(24K14158)。また,中高年者を対象とした調査研究の分析を進め,性別・性格特性や主観的健康統制感から術後せん妄疑似体験時に取り得る態度を予測できることが示唆された。併せて,最近先行研究で報告されてきたPODの術前認知と発症頻度や重症度の視点から,本調査データをさらに分析している。
|