研究課題/領域番号 |
19K11238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
松尾 里香 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (90455072)
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研究分担者 |
藤田 君支 九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
永井 淳 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (70252989)
宮園 真美 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (10432907)
宮坂 啓子 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (40524814)
町島 希美絵 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (90767443)
山中 富 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (30818521)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 包括的ヘルスリテラシー / 口腔アセスメント / OHRQoL / 地域在住高齢者 / コミュニティ / ヘルスリテラシー / 口腔健康 / QoL / 在宅高齢者 / 口腔関連QOL / 尺度検証 / 口腔関連QOL |
研究開始時の研究の概要 |
在宅高齢者の口腔健康の悪化は、誤嚥性肺炎をはじめとした全身疾患と関連していると報告されているが、健康に関する情報リテラシー(ヘルスリテラシー)と口腔に関連した健康関連QOL(口腔関連QOL)の関係を調査した研究は少ない。 そこで本研究の目的は、在宅高齢者のヘルスリテラシーの実態を明らかにし、口腔関連QOLとの関連性を解明することである。その客観的評価として口腔アセスメントツールを活用する。 在宅高齢者のヘルスリテラシーに関する課題が明確になることで、口腔の健康状態を維持し、慢性疾患の重症化の予防に結びつく看護が実践可能となり、健康寿命の延伸や高齢者の豊かな人生の実現につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、地域在住の高齢者の包括的なヘルスリテラシー(HL)が、客観的な口腔衛生および口腔健康関連QOL(OHRQoL)と関連しているかどうかを検討することとした。 調査完了した118 人の参加者のうち、客観的口腔衛生の「口腔清掃」が「病的」であったのは18%であった。HLの結果では6割以上が疾病予防領域で家族や友人からのアドバイスが効果的であり、半数以上が家族と同居していた。回帰分析により、HLは口腔清掃とOHRQoLの関連因子として特定された。この結果から、高齢者の併存疾患のフォローアップの機会に、HLを評価し、個別の口腔健康指導を行い、OHRQoLを向上させていく必要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔の健康は、全身の健康に影響するため口腔内の健康を良好に保つ重要性が認識されている。本研究では、地域在住高齢者の包括的HLと客観的な口腔衛生およびOHRQoLとの関連について調査した結果、包括的HLは、客観的な口腔清掃とOHRQoL の二つの口腔の健康アウトカムの関連因子であることが明らかとなった。また、包括的HLにおいて、家族や友人からのアドバイスで疾病予防しやすく、家族と同居も半数以上であったことから、高齢者に対しては、個人だけでなく地域で共通の生活や文化をもつ人による健康アドバイスが健康行動を決定する上で重要であり、医療従事者は家族が適切なアドバイスができるよう支援していく必要がある。
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