研究課題/領域番号 |
19K11239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 活水女子大学 |
研究代表者 |
山口 智美 活水女子大学, 看護学部, 教授 (60360062)
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研究分担者 |
井口 悦子 活水女子大学, 看護学部, 教授 (20363476)
當山 裕子 琉球大学, 医学部, 准教授 (90468075)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 家族介護者 / QOL / ケア文化 / 高齢者 / 慢性状況 / 終末期 / 虚弱化 / アドバンスケアプランニング / 高齢期 / 日本文化 |
研究開始時の研究の概要 |
人間の生活史を締め括る高齢期、慢性・虚弱化から終末期の諸問題は複雑である。特に超高齢人口減少が加速する本邦の介護や看取りの問題は、被介護者のみならず家族介護者の健康・QOL(生活の質)やケア文化の根幹に影響する。本研究では日本人家族介護者及びケア文化の特徴を捉えた先の研究成果及びMcGill大学QOLLTI-Fの日本人試験結果を同尺度に反映させ、多様な場や状況下にある対象の調査を重ねることで日本社会文化に適した日本版QOLLTI-F開発試験を継続する。今後国内で不可欠となる家族介護者へのケアやアドバンスケアプランニングにおける家族査定及び在宅死を支える地域包括ケアシステム構築の一助としたい。
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研究成果の概要 |
超高齢社会の日本では療養期から看取る過程を生きる家族介護者の支援が重要になる。しかし、介護者関連分野の研究は他国に遅れている現状がある。本研究は日本特有のケア文化を重視する尺度の開発・定量化を試みた。日本型ケア文化の質的研究、McGill大学尺度(QOLLTI-F:Choen,2006)の日本語訳版試験、QOLLTI-Fにケア文化構成要素を加えた暫定版尺度試験、本尺度作成・予備調査を経て本調査に至った。継続試験が必要ではあるものの、関連研究分野の資料となる可能性がある。将来的な応用試験が実現すれば介入時期の査定や方法考案に活かすことで介護者支援及び地域包括ケアシステム運用の一助としたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少子超高齢社会の我が国では医療施設中心のシステムから地域包括ケアへ移行する過程の中、つまり療養及び看取りの場の中心が在宅等の地域へ委ねられる変化の中で、患者の療養期から看取る過程を共に生きる家族介護者の支援が益々重要になっている。しかし、介護者関連分野の研究は他国に遅れている現状があるため、本研究の成果は資料となり得る。また、海外の尺度をそのまま使用しても拾い上げ難い日本文化特有の要素があることが示されたことは有用な情報だと考える。コロナ禍で助成期間内調査の進捗が妨げられたが、継続試験と将来的な応用試験が実現すれば介入時期の査定や方法考案に活かされ、家族介護者支援に繋がる可能性がある。
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