研究課題/領域番号 |
19K11245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
纐纈 朋弥 岐阜大学, 医学部, 教授 (40457114)
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研究分担者 |
石原 多佳子 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 教授 (00331596)
小林 和成 岐阜大学, 医学部, 准教授 (70341815)
田中 健太郎 岐阜大学, 医学部, 助教 (50755832)
岡本 名珠子 岐阜大学, 医学部, 助教 (80805698)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 再喫煙 / 妊産婦 / パートナー / 保健師 / 禁煙サポート / 効果検証 / 地域介入 / 再喫煙防止 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究において産後の再喫煙を防止するために妊娠・出産・育児期までの長期に継続した地域で取り組む禁煙サポートプログラムを開発した.本研究では,プログラムの一般化に向け,地域特性が異なる複数の地域でプログラムを妊娠期から産後18ヵ月まで実施し,地域に対する比較介入試験からプログラムの効果検証を行う.さらに,プログラムに基づく介入と並行しプログラムのプロセス評価を行う.介入期間中,繰り返しプログラムの実施過程上の問題点をモニタリングし必要に応じプログラムを改良するもので,プログラムの実践・評価・改良を一体として取り組むものである.
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研究実績の概要 |
先行研究で産後の再喫煙を防止するために妊娠・出産・育児期までの長期に継続した地域で取り組む禁煙サポートプログラムを開発した。本プログラムは妊産婦とパートナーを対象とし、地域の保健師・助産師がコアとなり妊娠期から育児期まで協働し禁煙サポートを行うものである。 対象者はA市において2020年6月1日から2021年6月30日まで妊娠届出書を提出した女性とパートナー192人である。プログラムに基づく介入を実施し、評価指標である喫煙状況について妊娠届出時(ベースライン調査)、出産後の3・4ヵ月児健診(中間評価)に質問紙調査を実施した。現在、中間評価を終了し介入の効果検証のためプログラムの実施過程上の課題を検討しており、最終評価を踏まえプログラムの評価、改善を行なう。中間評価では、対象者192人のうち女性171人、パートナー158人から回答を得た。今回の妊娠判明時に喫煙していた女性は16人/171 人(9.4%)であった。そのうち妊娠を機に14人(87.5%)が禁煙し、出産後3・4ヵ月児健診まで禁煙を継続した者は12人(85.7%)であった。妊娠中、喫煙を継続していた女性は2人(12.5%)、そのうち1人は産後禁煙を行い調査時点まで継続していた。一方、パートナーの喫煙状況について、今回の妻の娠判明時に喫煙していた者は、63人/149人(42.3%)。そのうち、妻の妊娠を機に禁煙した者は7人(11.1%)、妻の出産を機に禁煙した者は3人(4.8%)であった。喫煙しているタバコの種類は、加熱式タバコが38人(63.3%)と最も多く、次いで紙巻きタバコ29人(48.3%)、電子タバコ1人(1.7%)であった。紙巻きタバコ使用者29人のうち7人(24.1%)は紙巻きタバコと加熱式タバコの両方を使用していた。今後、1歳6ヵ月児健診時(最終評価)に質問紙調査を実施しプログラムの効果検証を行なう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、介入地域2自治体、対照地域として遅延介入地域を1自治体を予定していたが、COVID-19の影響により介入地域の1自治体、対照地域より研究中止の申し出があった。このため予定していた、2地域での介入研究が困難となり1地域での介入研究を行うこととなった。介入地域では地域の母子保健事業が延期・中止され当初の予定より半年遅らせて研究を開始することとなった。
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今後の研究の推進方策 |
研究開始時期が予定より半年遅れたことにより、調査期間を半年延長し実施する。
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