研究課題/領域番号 |
19K11253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
宇多 みどり 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (90552795)
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研究分担者 |
大瓦 直子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (30836854)
丸尾 智実 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (70438240)
片倉 直子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60400818)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 在宅看護実践力 / 看護基礎教育 / 主体的学習方法 / アクティブラーニング / 新卒訪問看護師 / 訪問看護 / アクティブ・ラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、在宅看護教育にアクティブ・ラーニングの考え方を取り入れた主体的学習方法の確立を行うことで、看護基礎教育での在宅看護実践力を強化し、新卒看護師による訪問看護の人材育成をねらうものである。 研究方法は、1)アクティブ・ラーニングの視点で考える在宅看護教育方法の検討(1年目)、2)在宅看護に関する科目での授業設計(教材開発)・実施・評価(2年目~3年目前半)、3)学習方法の検証と再考(3年目後半)である。
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研究実績の概要 |
本研究は、アクティブ・ラーニングの考え方を取り入れた主体的学習の確立を行うことで、看護基礎教育での在宅看護実践力を強化し、新卒看護師による訪問看護の人材育成をねらうものである。研究計画は、1.アクティブ・ラーニングの視点で考える在宅看護教育方法の検討、2.在宅看護に関する科目での授業設計(教材開発)・実施・評価、3.学習方法の検証と再考とした。 初年度と2020年は、1について訪問看護ステーションの管理者等の在宅看護に関わる専門職交流会を通して、新卒訪問看護師を育むための課題と教育機関の役割を検討した。また、アクティブ・ラーニングの文献レビューより、反転授業とジグソー学習、問題解決型学習(PBL)の混合学習法と動画による「体験型シミュレーション」でLMS対応の教材について知見を深めた。 2021年は、2について在宅看護関連科目のうち、「地域包括ケアシステム」、「多職種連携の在り方」、「訪問看護過程」、「在宅看護における倫理」の単元において、架空地域に居住する脳梗塞で療養することになった患者とその家族を中心としたシナリオを作成し、グループワークを中心とした反転授業等を部分的に実施した。シナリオは、生活者の視点を考える仕掛けを組み入れた環境設定と、退院移行期から慢性・終末期までの経過を追って作成した。 2022年は、シナリオに即した視聴覚教材(訪問看護場面)作製を模索したが度重なる新型コロナウィルス感染症の蔓延の影響を受けて、感染対策の観点から作製するに至らなかった。シナリオにおいては、経験の浅い訪問看護師数名から、実際の訪問場面での再現状況やケア場面での問題解決思考のプロセス、知識や技術の統合について確認を得た。次年度は、研究期間をさらに延長し、研究計画2および3の教材の完成と学習方法の検証を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の蔓延の影響を受けて、対面での授業や演習が不確定であることから、作成したシナリオに基づき、学内で簡易的な訪問動画を作成しWeb授業に対応できる教材を作成し実施した。しかし、実際に体験できるものではなく、授業設計通りには活用できなかったことから授業評価には至っていない。また、予定していた撮影クルーによる視聴覚教材の作製も、感染予防の観点から撮影や製作環境の場を持つことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策について、以下のように実施する。 ①予定していた教育内容の授業設計は出来ているので、再延長する2023年度は、シナリオ内容を吟味し、臨床指導者や経験の浅い訪問看護師の協力を得ながら、視覚教材から学べる内容とシミュレーション場面に身を置くことで学べる内容を整理し、教材を完成させる。 ②撮影クルーや業者と製作時期を緻密に調整する。 ③完成した教材を評価し検証する。 以上について同時進行できるよう計画し、研究が推進できるよう工夫する。
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