研究課題/領域番号 |
19K11259
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
内山 繁樹 関東学院大学, 看護学部, 准教授 (80369404)
|
研究分担者 |
相澤 和美 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 特任教授 (40296520)
栗城 尚之 関東学院大学, 看護学部, 助教 (90786344)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | リカバリー / パーソナル・リカバリー / 心理教育 / 家族心理教育 / 統合失調症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,地域生活支援である統合失調症とその家族をまるごと支援するリカバリー志向の心理教育により,両者に与える変化と効果的実践方法の意義性を臨床的リカバリーとパーソナルリカバリーの評価から明らかにする。また,各々のリカバリー体験を共に支える社会心理教育プログラムを実証的に構築することでプログラムの実施・普及の基盤を作る。さらに,リカバリーを支援する専門職の支援態度にどのような影響を与えるかを実証的に示すことである。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は,精神に障害を持つ当事者とその家族を共に支えるリカバリー志向の心理教育プログラムの有用性を検討した。対象者は,当事者23名とその親36名であった。 パーソナル・リカバリーは,「つながり」「苦労の共有」「学びあい・語り合い」「疾病理解」辛さの分かち合い」「希望」が共通しており,さらに当事者は「弱さの肯定」「自己肯定」「家族への思い」,家族は高まる力量」「心の安らぎ」「受容」の説明概念が得られた。さらにQPR-J, RAS,SECLともいづれも有意に向上(>.05)し,効果量も中程度以上であり,リカバリー志向のプログラムに効果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在のリカバリーを促進する心理教育プログラムは,当事者のエンパワメントや再発防止の工夫など生き方を主体的に追求しようとし,家族を対象にする家族心理教育は,普及が低く,ニーズに十分に提供されておらず,当事者向けと家族向けのプログラムに分かれている状況にある。このような現状から,当事者と家族が共に参加し学習するリカバリー志向の心理教育プログラムは,共に暮らす生活において相互の関係性にエンパワメントとパーソナル・リカバリーの促進が期待される。
|