研究課題/領域番号 |
19K11262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 岐阜医療科学大学 |
研究代表者 |
道林 千賀子 岐阜医療科学大学, 看護学部看護学科, 准教授 (20733801)
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研究分担者 |
中村 正和 公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所), ヘルスプロモーション研究センター, センター長 (00450924)
表 志津子 金沢大学, 保健学系, 教授 (10320904)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | たばこ対策 / 保健師 / コンピテンシー / アドボカシー / 自治体 / ケースメソッド / ヘルスプロモーション / 現任教育 / 教育プログラム / アドボカシ- |
研究開始時の研究の概要 |
自治体のたばこ対策は全体として進んでおらず、他分野に比べ組織内外の障壁が多い。喫煙率低下などの望ましい成果を導くには、主要な役割を担う保健師のアドボカシーに関するコンピテンシーの強化が必要である。 本研究では、たばこ対策に関する保健師のアドボカシー能力の獲得・向上のためのコンピテンシー基盤型教育プログラムの開発を目指す。 方法は、インストラクショナルデザインに基づき、①分析と設計、②実施(介入)、③評価、修正の過程に従い、実践力を高めるケースメソッド教授法を応用し、臨場感のあるコンピテンシー事例を素材としたケース教材を作成する。効果検証は介入前後比較デザインによる非ランダム化研究とする。
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研究成果の概要 |
研究班は、たばこ対策に関する保健師のアドボカシー実践能力の獲得・向上のためのコンピテンシー基盤型学習プログラムの中核となるケース教材(模擬事例)を開発した。自治体の保健事業の場での禁煙支援の場面を取り上げ、ケースメソッド教授法を参考に臨場感のあるケース教材を2事例作成した。関連学会でワークショップを行い、その後、全国の地方自治体(都道府県、政令指定都市、中核市)のたばこ対策担当者を対象にWeb調査を行った結果、ケース教材は一定の内容的妥当性があることが示された。本ケース教材は、自治体のたばこ対策を担う保健師のアドボカシー能力向上に向けた現任教育に活用できる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、政策化とその推進にあたって利害の対立や政策干渉などといった障壁があるたばこ対策において、たばこ対策の推進に向けたアドボカシー能力向上に焦点化した学習プログラムの中核となるケース教材を開発した点で新規性がある。ケース教材は、学習者のニーズとして高い自治体の保健事業の場での禁煙支援の場面を取り上げており、たばこ対策を担当する保健師の現任教育に活用することができ、保健師の資質向上に寄与するものである。このことは、全国の自治体のたばこ対策の底上げにもつながり、健康日本21(第三次)の目標である喫煙率低減にも役立つ点において学術的意義は大きいと考える。
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