研究課題/領域番号 |
19K11306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
加茂野 有徳 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (70551232)
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研究分担者 |
荻原 直道 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70324605)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 姿勢制御 / 視覚入力 / 床側方移動 / 運動障害 / リハビリテーション / 床側方外乱 / 外乱応答 / 視覚障害 / 動作解析 / 日常生活動作 / バランス / 歩行再建 / 脳卒中片麻痺 / バランス能力 / 逆動力学解析 / バイオメカニクス / 床外乱応答 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中片麻痺者の歩行再建と歩行能力向上のためには、身体に作用する外力(床反力)によって姿勢を崩されない、バランス機能が必要である。近年、私たちは回復期リハビリテーション病棟入院中の片麻痺者の歩行速度が、麻痺側荷重能力とともに増大することを明らかにした。 本研究では、こうした研究成果より、脳卒中片麻痺者の歩行能力と、歩行時の左右脚間の体重移動と床反力に対する応答に関係する側方バランス機能に着目し、左右の床外乱刺激に対するバランス応答を明らかにする。本研究成果を、歩行能力向上に向けたバランストレーニングとして臨床応用へと発展させていきたい。
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研究成果の概要 |
本研究は、脳卒中片麻痺者が歩行能力を再獲得するために必要な身体能力として、歩行時の左右脚間の体重移動と床反力に対する応答に関係する側方バランス機能に着目し、左右方向への床外乱刺激に対するバランス応答を明らかにすることを目的とした。COVID-19感染拡大に伴う研究環境の制約により、脳卒中片麻痺者を対象とした実験実施が困難であったため、健常成人を対象に、高齢者や障害者を想定した視覚条件を設定する実験を行った。床が側方へ移動する外乱に対する筋活動開始時刻では、左右の前脛骨筋・左脊柱起立筋・右下腿三頭筋で、筋活動開始時刻と視覚条件により変化することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,健常者の視覚条件を変化させ,側方外乱に対する動的立位バランスの筋活動量,筋活動開始時刻を調べた。その結果,右外乱に対する筋活動開始時刻では,左右の前脛骨筋・左脊柱起立筋・右下腿三頭筋で、開眼条件より閉眼条件で有意に早くなったため,側方外乱での筋活動開始時刻と視覚条件に関連があることが示された。 本研究で得られた知見を元に、改めて側方への床外乱刺激による足部への外力応答を力学的に解析する実験環境を構築し、片麻痺者や高齢者の外乱応答の特性と、視覚入力がそれに及ぼす影響を明らかにしたい。
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