研究課題/領域番号 |
19K11339
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 (2021) 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2019-2020) |
研究代表者 |
鈴村 彰太 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (30790498)
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研究分担者 |
大沢 愛子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 医長 (10388944)
近藤 和泉 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 副院長 (50215448)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 手指機能 / 認知症 / アルツハイマー病 / 手指巧緻性 / カットオフ / 軽度認知障害 / 指タップ / 早期診断 / スクリーニング評価 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症では、早期症状である記憶障害の発症に先立ち、運動障害を呈することが報告されてきており、初期の運動障害から認知症を検出できる可能性が示唆されてきている。 本研究では、認知症患者の手指機能を指タップ運動を用いて計測し、認知症患者の手指運動巧緻性の低下を捉える検出度の高いパラメータを抽出する。また、手指の運動を地域高齢者の認知症のスクリーニング評価に使用することを想定し、より妥当性の高い最適なカットオフ値を設定する。 認知症患者の特徴的な手指機能について発症早期から検出することができれば、従来の診断法より早期に、認知症の兆候をつかまえられる可能性がある。
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研究成果の概要 |
我々は、指の動きで認知症リスクを判断できるかどうかを検討した。2013年から2020年にかけて合計1097名の被験者を評価し、認知症群660名、対照群437名の指タップを測定した。 特にMCI群では対照群と比較してタップ回数に有意差が認められました(p<0.001)。カットオフ値として30回であった(感度,0.77;特異度,0.67;AUC,0.79).リズム関連パラメータにおいても有意差が認められた。これらのパラメータはMCIリスクを把握するのに有用であると考えられる。指のタップは簡単に測定でき、大規模集団のスクリーニングに適している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症と健常の中間である軽度認知障害(MCI)の時期から,歩行障害などの運動の障害を認めることが分かってきております.私たちは運動の障害を手指の運動(指タップ運動)から検出できるのではないか検討しました. 結果,MCI患者では健康な高齢者と比較してタップ回数(親指と人差し指をタップする回数)が少なく、リズムが不安定となることがわかりました。今後はさらに研究を進め,認知症特有の手指運動巧緻性の低下が予測できれば、従来の診断法より早期に兆候をつかまえられる可能性があります。
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