研究課題/領域番号 |
19K11350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東邦大学 (2023) 青森県立保健大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
尾崎 勇 東邦大学, 医学部, 研究員 (90241463)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 呼吸リズム / 脳波 / コヒーレンス / 神経インパルス / 体性感覚 / 安静時脳波 / 呼気二酸化炭素レベル / 脳のリズム / 呼吸相 / 呼吸様式 / 体性感覚情報処理 / 痛覚 / 活動電位 / 磁場計測 / 触覚 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,ヒトの律動的な脳活動が内在的なデフォルト・モード・ネットワークをも含めて,呼吸リズムによって何らかの影響を受けているではないかという仮説を検証するために,呼吸相や呼吸様式の違いが中枢での触覚や痛覚などの体性感覚情報処理あるいは運動機能に及ぼす影響をヒトで非侵襲的に捉えて解析するものである。
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研究成果の概要 |
正常被験者において呼吸リズムと安静時の自発脳波との周波数解析を行い,呼吸リズムが安定していた被験者において呼吸リズムと頭皮上広範囲の自然脳波との間に高いコヒーレンスを見いだした。これは齧歯類の動物実験の結果及び深部電極を用いたヒト大脳皮質脳波の結果と合致していて,呼吸リズムが海馬活動のみならず体性感覚皮質や前頭葉皮質など広範囲の脳活動に周期的な影響を与えることを頭皮上から非侵襲的に記録できることを示した重要な事実である。従来からの研究継続である神経磁場計測と電位計測によって腕神経叢を伝播するインパルスの可視化に成功した
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,呼吸リズムが海馬活動のみならず体性感覚皮質や前頭葉皮質など広範囲の脳活動に周期的な影響を与えることを頭皮上から非侵襲的に記録できることを示した。また腕神経叢を伝播するインパルスの可視化において,磁界計測の結果から算出した神経外部の電位分布が実際の電位計測の結果と一致することを世界で初めて示したことは,今後の磁界計測の臨床への応用拡大の裏付けとなる知見であったと考えられる。
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