研究課題/領域番号 |
19K11363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
高田 薫子 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部), 臨床研究部, 研究員 (30834543)
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研究分担者 |
阿部 弘基 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40737409)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 失語症 / AMPA受容体 / リハビリテーション / 脳卒中 / PETイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後の失語症は、ヒト特有の症状であり、また社会参加を妨げる後遺症のひとつである。失語症の機能代償に伴う神経回路再編機構は、依然として不明な点が多い。そこで可塑性関連分子であるAMPA受容体に対する新規PETトレーサーを用いて、リハビリテーション前後でPET画像を撮影し、失語症の代償過程をシナプス機能分子レベルで捉え、代償脳領域の同定を試みる。さらに代償脳領域と他の脳領域との線維結合・機能的結合を、拡散テンソル画像と安静時機能的MRIを撮影することで探索し、失語症の機能回復ネットワーク形成過程を包括的に理解することを目指す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、2020年度に承認された研究計画書に沿って研究を2021年度に引き続き実施した。この研究は、脳卒中後の失語症患者で[11C]K-2を用いたPETイメージングを撮像し、失語症の回復過程における、言語関連脳領域の興奮性AMPA受容体の発現密度を測定することを目的としている。また、失語症回復過程で言語関連脳領域のどこの領域に興奮性変化がみられているのかを推定するのに有効な方法と考えている。 登録時年齢20歳以上86歳以下、初発脳卒中と診断され失語症状が後遺、レーブン色彩マトリックス検査が19点以上、上肢・下肢・手指いずれもBrunnstrom Stage5以上、本人の自由意思により本研究への参加を決定し文書により同意が取得できる者を対象とし、横浜市立脳卒中・神経脊椎センターの回復期リハビリテーション病棟で被験者リクルートを実施した。ただし、失語症により文書を読むことができない場合、あるいは自筆が不可能な場合は、立会人がインフォームドコンセントの全過程に立ち会い、同意取得時に被験者本人の自由意思によって本研究への参加を決定したことを文書で証する。 その結果、2022年度に2名の同意を取得し、AMPAPET撮像を実施した。2症例ともに 研究完遂した。中心前回、縁上回、角回、上・中側頭回、側頭葉後下部、下前頭回を参照領域として健側と障害側の各々のSUVR(Standard uptake value rationo)の変化量を画像解析で測定した。 第59回日本リハビリテーション医学会学術集会で「失語症回復過程での [11C]K-2を用いたPETイメージング法によるAMPA受容体変化量」として2症例におけるSUVRの変化領域を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
目標登録数を8症例とし3症例/年度を目指していたが、2症例に留り、選択基準をみたす候補者から同意を得ることに難渋し被験者リクルートが進まなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は患者リクルートをより精力的に進める。画像解析を進める。
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