研究課題/領域番号 |
19K11392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
高野 吉朗 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (20439574)
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研究分担者 |
濱地 望 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 助教 (10807978)
橋田 竜騎 久留米大学, 医学部, 講師 (40754841)
松瀬 博夫 久留米大学, 医学部, 教授 (70461465)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 慢性疼痛 / 腰痛症 / PPT / CPM / QST / 有酸素運動 / 電気刺激療法 / 腰痛 / 疼痛閾値 / 電気刺激 / 運藤 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、慢性腰痛者への新しい治療内容を示すものである。臨床では薬物療法が主であるが、有酸素運動、電気刺激療法、筋力訓練等を追加することで、疼痛軽減の効果を検証する。有効性が明らかになれば、医療費削減につながる可能性を示せる。 主要評価は、自覚的疼痛閾値である。慢性痛は、中枢神経系の可逆的変化に伴う病態から過剰な反応によって中枢性感作が生じ、この病態像を伴うと感覚や運動機能の低下が生じ、自覚的疼痛閾値が健常者と比較し低下する。欧米ではこの評価が用いられ治療方針に役立てるが、わが国では広く普及していない。本研究を通して、日本人の自覚的疼痛閾値を示し、この値が改善する有効な理学療法を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、慢性腰痛者に対し、客観的な知覚・痛覚分析検査、運動機能検査、心理面検査などを行い、疼痛関連因子を明らかにすることである。その後、有酸素運動、電気刺激療法などを長期介入で行い変化を検証する。結果、慢性腰痛者は、全身の疼痛感受性閾値が健常者より低かった。心理面においては、うつ傾向が見られ、ADLやQOLが低かった。運動により、慢性腰痛者の疼痛感受性を低下させることが明らかになった。ウォーキングの有酸素運動は有効であったが、電気刺激療法は有意な改善は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腰痛が3か月以上持続する慢性腰痛は、疼痛の原因が不明であり、予防や治療が確立されていない。特に疼痛は主観的な訴えである為に客観的な診断が困難である。本研究は、海外で普及している客観的な知覚・痛覚分析検査(PPT・CPM)を用いて、疼痛の感受性を計測した結果、慢性腰痛者は疼痛の感受性閾値が低かった。その後、有効な治療法の確立の為に、有酸素運動のウォーキングを長期で行い検証した。結果、疼痛が緩和されたことで、運動は疼痛に対する治療法の一手段になりえることが明らかになった。
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