研究課題/領域番号 |
19K11407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
井上 律子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20583826)
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研究分担者 |
柳井 修一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60469070)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 老化 / 皮質運動野 / 神経可塑性 / 運動 / コエンザイムQ10 / ユビキノン / 運動野 / 運動機能 / コエンザイムQ10 / 加齢 / 運動学習 |
研究開始時の研究の概要 |
運動機能は加齢に伴って低下する。その原因のひとつは運動に関わる脳(皮質運動野)の加齢変化に伴う運動学習の低下であり、高齢者のリハビリを難しくすると考えられる。本研究では、老齢動物の運動野における可塑性と運動学習低下の関係を調べ、ミトコンドリア補酵素であるコエンザイムQ10投与により老齢期の運動学習低下を改善する方法を探索する。その成果を高齢者のリハビリ法や運動機能低下の予防法に役立てていく。
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研究成果の概要 |
ミトコンドリア補酵素コエンザイムQ10(CoQ10)は加齢に伴い減少することが知られている。本研究では、自然に老化した中年C57BL/6NマウスにCoQ10添加水を飲用させると運動機能の一部や脳ミトコンドリア機能が改善することに着目し、運動に関わる脳領域の一つである皮質運動野における神経活動の加齢変化およびCoQ10投与による神経活動の改善に至るメカニズムの一端を明らかにした。神経可塑性の加齢に伴う性質変化に介入することで、加齢に伴う運動機能や運動学習の低下を改善できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動機能や運動学習は加齢に伴って低下する。その原因の一つとして、運動に関わる脳領域の一つである皮質運動野の加齢変化が考えられる。この加齢における運動と中枢神経系の関係は、高齢者のリハビリテーションを困難にする要因の一つと推測されるが、筋骨格系の研究と比べると十分に検討されていない。 老化動物を用いた本研究の成果から、脳ミトコンドリア機能改善により運動機能や運動学習の加齢に伴う低下が改善または緩和できる可能性が示された。
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