研究課題/領域番号 |
19K11442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
福山 博文 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (40409537)
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研究分担者 |
内藤 徹 同志社大学, 商学部, 教授 (90309732)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | スポーツ観戦行動 / 損失回避性 / ピア効果 / 参照点依存性 / 競争バランス / パフォーマンス / Uncertainty of Outcome / スポーツ観戦 / プロスポーツチームの公的支援 / 外国人プレーヤーのパフォーマンス / CVM / プロスポーツチーム / 経済的価値 / プロスペクト理論 / 選好形成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,人々がスポーツ観戦に行く動機として,ホームチームの勝利によって生じる喜びを味わうためなのか,それとも拮抗したチーム同士の白熱した試合を観たいためなのかを行動経済学の観点から明らかにする。 また,本研究はスポーツ観戦者の人口分布からホームスタジアムへの距離を測り,本拠地への空間的距離の近さが損失回避性をもつ傾向を強くするのかどうかを空間経済学の観点から検証する。
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研究成果の概要 |
本研究成果の概要は以下の3点である。第1に,スポーツファンの形成プロセスとスポーツチームへの公的支援のあり方を経済モデルを用いて考察した。第2に,スポーツ観戦のような結果に不確実性が伴う状況下において,スポーツ観戦者の損失回避性の程度が各チームの投資水準や利潤,リーグ内の競争バランスにどのような影響を及ぼすかを分析した。第3に,プレーヤーのパフォーマンスの向上が他のプレーヤーのパフォーマンスにどのような影響を及ぼすのかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「人々がスポーツ観戦に行く動機は何か」という学術的「問い」に対し,ミクロ経済・計量経済分析を用いた新たな方法で接近する研究提案である。スポーツ観戦者の損失回避性の程度が大きいほどリーグ内の競争バランスが改善されるという本研究の結果は収入配分ルールやサラリー・キャップなどの介入は適度に実施されるべきであるという政策的含意を与えるものである。本研究の成果は,我が国においてスポーツ・エコノミクスが市場規模に見合う程度に大きく認知され,さらなる研究の発展のきっかけとなることが期待される。
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