研究課題/領域番号 |
19K11479
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
山代 幸哉 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (20570782)
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研究分担者 |
佐藤 大輔 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60544393)
大森 豪 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (70283009)
山崎 史恵 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (80410273)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 体性感覚誘発電位 / 体性感覚二連発抑制 / PVAQ / SEP / PPI / アスリート / 慢性痛 / 脳波 / 注意 / 評価指標 |
研究開始時の研究の概要 |
体性感覚領域では注意によって安全な情報を抑制し,危険を伴う情報のみを増強しているためと考えられる.これらのことから,怪我の治癒後にも続く慢性的な痛みは,本来痛みを感じないような軽度な刺激(内的痛み)に対しても過剰に注意が向いてしまう注意機能の破綻によって起こっているのではないかと考えた.この問いを解決するために,①注意の影響は刺激の危険性によって変わるか?②過剰になった注意機能を見極める指標は作成可能か?という視点から様々な体性感覚刺激を用いて脳波を計測する.
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研究成果の概要 |
本研究では「アスリートの慢性的な痛みは,怪我により過剰になった注意機能により引き起こされる」という仮説を立て,本仮説を検証した.アスリートの痛みに対する選択的注意機能をPVAQというアンケートを用いて評価した。その結果、アスリートは慢性疼痛の有無に関わらず痛みに対する選択的注意が高いことが明らかになった。同時に脳波を記録し、慢性疼痛アスリートで脳内抑制機能が低下している可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツで起こった肉離れや疲労骨折などの治癒後に起こる慢性的な痛みに関する診断や治療は積極的に焦点化されていない.しかし、今回用いたPVAQという質問紙と脳内抑制の2つを評価することによりアスリートの慢性疼痛を一部評価できる可能性を示した。つまり、脳波を用いた客観的な判断基準を用いて,アスリートの状態に応じた多面的なアプローチを実施できる。
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