研究課題/領域番号 |
19K11527
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
川田 茂雄 帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (20376601)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格筋 / メバロンサン経路 / 筋再生 / 脂質異常症 / HMG-CoA還元酵素阻害 / スタチン / メバロン酸経路 / 骨格筋肥大 / 高脂血症 / 筋サテライト細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
高コレステロール血症治療薬としてスタチンという薬物が用いられている。スタチンは、コレステロール合成を阻害することは確かであるが、極まれに横紋筋融解症という筋損傷を伴う副作用を引き起こすこともある。高コレステロール血症患者には運動を行うことが奨励されているが、スタチン服用に運動を併用した場合に、運動効果や骨格筋に対してどのような影響があるかは分かっていない。 そこで、本研究では、スタチンが骨格筋に対する運動効果にどのような影響を及ぼすかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
脂質異常症の治療薬としてHMG-CoA還元酵素阻害薬であるスタチン系薬剤(以下、スタチン)が用いられているが、横紋筋融解といった骨格筋に対する副作用が生じる場合もあることが報告されている。本研究では、明らかな細胞毒性を示さない範囲のスタチン量の場合、分子レベルで細胞に対してネガティブな反応が生じていないのかをマウス筋芽細胞由来の細胞株であるC2C12細胞を用いて検討した。本研究では、濃度依存的にスタチンは細胞毒性を示すが、細胞増殖能に対して明らかな細胞毒性を示さない範囲であれば、分子レベルでもコントロール群と比較して有意にネガティブな作用を示さないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂質異常症の治療薬としてスタチンが広く用いられている。スタチンは血中コレステロール濃度の低下に対して著効であるが、横紋筋融解症や筋痛症といった副作用も報告されている。本研究ではマウス骨格筋の幹細胞であるC2C12細胞を用いて検討したところ、形態的に細胞毒性が現われていない範囲の添加量であれば、分子レベルにおいてもネガティブな影響が出ないことを明らかにした。今後、様々な条件で検討することにより、現在臨床で用いられている範囲内のスタチン量であれば細胞レベルでも安全であることを裏付ける知見が得られるものと考えている。
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