研究課題/領域番号 |
19K11543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東邦大学 (2020-2021) 筑波大学 (2019) |
研究代表者 |
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研究分担者 |
渡部 厚一 筑波大学, 体育系, 准教授 (30447247)
河野 了 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90323295)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病 / 合併症 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病の蔓延並びにその合併症は世界中で深刻な健康問題であり、その予防・治療法の確立は喫緊の課題である。我々はこの糖尿病に伴う多臓器不全の背景に微小循環系の異常があり、それらに血管内皮増殖因子 (VEGF)発現の異常が関与することを報告した。従来の薬物療法は高コストで、かつ副作用の懸念もあることから、低コストでより有効的な予防法の開発が急務である。我々はこの予防策として、運動療法に着目し、これまでに糖尿病発症前からの4ヶ月間の運動が、糖尿病の症状の悪化を予防できることを見出している。長期的な運動の糖尿病合併症予防への有用性、さらに糖尿病に伴う各臓器内のVEGF発現の異常との関与を解明する。
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研究成果の概要 |
本プロジェクトでは、2型糖尿病モデルマウスの発症前から海馬の空間記憶が低下していることを明らかにした。また、4ヶ月の軽度運動療法がVEGFシグナルカスケードを介し、糖尿病発症と記憶障害の発生を有意に抑制することを明らかにした。さらに、発症後でも1ヶ月の中等度運動は記憶障害を有意に改善し、合併症の予防と遅延に軽度な運動療法であっても有益であることを我々は見出した。そして、近年糖尿病が問題視されるバングラデシュの農村部で、糖尿病と診断され、投薬治療されていない被験者に、毎日3kmの歩行を5ヶ月間指導したところ、空腹時血糖値を改善し、女性において低いHDL-コレステロール値を改善することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病及びその予備群は、多くの合併症と危険因子を有する世界的に深刻な健康問題である。糖尿病は死亡率や合併症に対する重大なリスク因子であり、経済的負担も極めて大きい。今回の研究成果は、医学の進歩、患者のケア、将来の研究革新、安価な技術、ライフスタイルに基づいた予防及び治療アプローチにとって、学術的に重要なものである。今回の研究成果は、バングラデシュの貧しい農村地域に蔓延する糖尿病に対して、ウォーキングプログラムがライフスタイルを変容させることによって予防介入の一助となる可能性があることを示す。このような、ライフスタイルの改善による生活の質の向上が結果として、経済的負担を軽減することが期待できる。
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