研究課題/領域番号 |
19K11561
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
渋倉 崇行 桐蔭横浜大学, スポーツ科学研究科, 教授 (30288253)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アンガーマネジメント / 青少年 / 指導者 / ハラスメント / 介入プログラム / コーチ / 暴力行為 |
研究開始時の研究の概要 |
2019年度は「指導者の怒り感情と暴力行為に関わる実態把握」を行う.目的は,怒り感情の表出過程や予防因子を検討することである.2020年度は,指導者の暴力行為の発生と予防に関わる理論的枠組みの検討を行う.目的は,指導者の暴力行為の発生と予防に関わる諸要因間の関連性を検討することである.2021年度は,指導者の暴力行為の発生機序と予防因子の検討を行う.目的は,「指導者の暴力行為の発生機序と予防モデル」の構築を行うことである.2022年度は,アンガーマネジメントプログラムの開発を行う.目的は,「指導者の暴力行為の発生機序と予防モデル」に依拠した介入プログラムの作成,実施,評価を行うことである.
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研究成果の概要 |
本研究の主な目的は,指導者の暴力行為の発生と予防に関わる理論的枠組みの検討及び測定尺度の作成,指導者の暴力行為の発生機序と予防因子の検討,指導者の暴力行為の発生を防ぐアンガーマネジメントプログラムの開発であった.検討の結果,6下位尺度(「無気力なプレー」,「自分勝手な言動」,「指示指導に対する不満の態度」,「物事に取り組む姿勢の欠如」,「消極的なプレー」,「規範意識の欠如」)18項目によるコーチの怒り喚起場面尺度が作成された.また,怒りを喚起する場面状況と失敗に対する態度及び体罰に対する態度との間に関連性があることが推察された.さらに,理論モデルに基づき介入プログラムを作成,実施した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は,我が国のスポーツ界が掲げている「暴力行為の根絶」に向けた科学的な取り組みである.コーチの怒り喚起場面尺度が作成されたことにより,暴力行為の発生要因の一つとして考えられる怒り感情の表出がどのような場面状況で生じるのかを定量化することができ,コーチの自己理解に役立つことが指摘される.したがって,コーチのアンガーマネジメントの実践力が高まることが大いに期待されている.今後は開発された介入プログラムが暴力的指導により活動停止処分を受けたコーチに対して適用されることも検討したい.更生プログラムとしての意味合いを持つことから,リスクマネジメントにおける再発防止策を提案することにつなげたい.
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