研究課題/領域番号 |
19K11566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
梅崎 高行 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (00350439)
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研究分担者 |
酒井 厚 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (70345693)
眞榮城 和美 白百合女子大学, 人間総合学部, 准教授 (70365823)
前川 浩子 金沢学院大学, 文学部, 教授 (10434474)
則定 百合子 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (10543837)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 動機づけ雰囲気 / 縦断研究 / 動機づけエージェント(指導者,親,仲間) / 社会性の発達 / 青年移行期 / スポーツ / エンパワリング/ディスエンパワリング・コーチング / 多次元動機づけ雰囲気観察システム / 向社会性 / 養育者の動機づけ雰囲気 / スポーツの継続 / 潜在成長曲線モデル / 行動観察ツール / トライアンギュレーション / 仲間 / Empowering Coaching / 達成目標理論 / 自己決定理論 / 動機づけ / コーチング / ペアレンティング / ピア・リレーションシップ / 自律性支援 / 相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
青年移行期には,児童期に慣れ親しんだスポーツからのドロップアウトが危惧される。ドロップアウトには,新しい活動を選択する転機としての離脱もある一方,何もしない大人へ向かうネガティブな離脱もあり,後者では,親,仲間,指導者による不適切な関わりが原因である場合も少なくない。本研究の目的は,子どもがスポーツを継続し,スポーツ本来の恩恵を享受するため,これを支える3エージェントの関わりと個人内要因(パーソナリティなど)の相互作用について検討することである。媒介変数としてスポーツを継続/離脱する子どもの動機づけに目を向けて,縦断研究の手法を用いてスポーツの望ましい継続に関わるプロセスを明らかにする。
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研究成果の概要 |
青年移行期には,児童期に親しんだスポーツからの離脱が目立つ。動機づけ支援によって離脱を予防し,スポーツの継続を支えることは,彼らの社会性の発達も支える課題である。本研究では,青年移行期のアスリートに,年に一度3年に渡る調査を実施した。継続的に収集されたデータの解析によって,支援者としての指導者,親,仲間の関わりを検討したところ,親による「選手が楽しみながら練習に取り組むことを奨励する関わり」が,アスリートの社会性の発達に重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
青年移行期の動機づけ支援に関する研究は,これまで2つの課題を抱えていた。1つは継続的にデータを収集して解析を行う研究(縦断研究)の欠如である。縦断研究の使用により,変数間の因果を同定し,子どもの発達を支える知見を提出することができる。もう1つは検討対象として取り上げられる動機づけ支援者の偏りである。これまでは指導者に注目が集中してきたが,指導者同様,青年移行期に影響をもつ支援者として,親や仲間の存在がある。本研究では以上2つの課題の解消を目指し,発達移行期の競技環境に関する論拠を提出した。
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