研究課題/領域番号 |
19K11574
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
上原 三十三 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50293733)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 運動観察トレーニング / 器械運動 / 動感 / 映像教材 / 運動観察 / 運動観察力育成 |
研究開始時の研究の概要 |
器械運動の指導に不安を持つ教師は多く,授業のなかで「危ない動き」を見分けることと,個人の習熟に応じた課題を見抜くことができていない状況もみられる。しかし現在,器械運動の映像教材は,学習目標を説明することを意図した技術ポイントを解説したものしかない。そこで本研究では運動観察力を高める映像教材の開発を目指す。 この映像教材の特徴は,①技の完成形に至る練習プロセスで発現する「危ない動作」,②習熟に伴う動作の様相変化,③習熟に伴う動感の内面変化を内容としている点にある。本教材では,動きが「形成されるプロセス」が確認できるので,学習のつまずきの原因を分析する教師の力量形成にもつながることを目指している。
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研究成果の概要 |
器械運動指導における運動観察力を高める映像教材の開発を試みた。この取り組みのなかで、①器械運動指導における教師の問題意識と観察視点の現状として、練習方法への関心は高いが、動作の仕方についての関心は薄いこと、技の成否に関わる諸動作の関係性を構造的に捉える視点が不足していることを示した②実技活動を伴わない映像教材による運動観察トレーニングでは、運動方向感覚や動感リズムを読み取ることは難しいことを示した。これらを踏まえて、③技の指導体系の基本的な考え方、具体的指導法、運動の課題と観察視点、運動観察演習を盛り込んだプログラムを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの器械運動の映像教材は、完成形としての技の技術ポイントを解説したものであり、どのようにして完成形に至るのかが分からず、学習過程のなかでに生じる種々の動きを、学習全体を見通して査定することが難しいという問題があった。そこで本研究は、技の習得プロセスにおける動感を観察する映像教材として、授業のなかで起こる「危ない動き」や「学習のつまずき」の事例を盛り込んだ映像教材を作成した。このプログラムは教員養成と教員研修において運動観察力を高めるトレーニングに活用できるものである。
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