研究課題/領域番号 |
19K11588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
満石 寿 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (30612915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 軽度の運動 / コーディネーション / 実行機能 / ストレス / コルチゾール / 親子遊び / 認知的柔軟性 / 身体活動量 / 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) / 唾液中コルチゾール / メンタルヘルス / ELISA法 / Cube Reader法 / 日内変動 / 一過性作業課題 / 妥当性 / 運動遊び / 幼児期 / 脳機能 / ストレス反応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、幼児の実行機能と日常生活下の身体活動量と体力との関連、さらにはストレスとの相互関連を検討する。具体的には、1)ストレス状態の調査では、幼児により負担の少ない方法としてSOMA Cube Readerを用いて唾液中コルチゾールおよびsIgAを評価し、国際的なゴールドスタンダードであるELISA法での評価との妥当性を検証するとともに幼児の実態を把握する、2)実行機能とストレス反応・免疫機能との相互関連、身体活動量・体力との関連を明らかにする、3)幼児期の子どもの身体活動量・体力向上に向けた運動あそびプログラムによる介入を行い、ストレス緩和および実行機能活性化にも影響があるかを検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、第一に唾液中コルチゾールを評価の負担の少ない方法であるSOMA Cube Readerの妥当性を検証した。その結果、SOMA Cube Readerの妥当性は支持された。第二に、1)幼児の実行機能とストレス反応、身体活動量・体力との関連を明らかにする、2)幼児期の子どもの身体活動量・体力向上に向けた運動あそびプログラムによる介入を行い、ストレス緩和および実行機能活性化にも影響があるのか、その効果を検証した。その結果、男児と女児によって、実行機能の働きを促進させるためのアプローチの観点を変える必要があること、コーディネーション要素を含む運動遊びが、ストレス緩和に繋がることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動が子どもの実行機能に良い影響を与えることに加えて、実行機能の働きを促進させるためのアプローチに性差がある可能性を見い出したことは新たな観点である。また本研究では、認知機能においては、実験環境の影響が大きい可能性がるものの、コーディネーション要素を含む軽度の運動を行うことがストレスや実行機能に影響を与える可能性は確認することができた。このような研究成果は、日常生活の中で子どもの心身の健康、認知機能の維持・増進を育む一つの提案になる可能性があり、社会的意義も大きい。
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