研究課題/領域番号 |
19K11589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 大阪総合保育大学 |
研究代表者 |
清田 岳臣 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 教授 (40434956)
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研究分担者 |
藤原 勝夫 金沢学院大学, 人間健康学部, 教授 (60190089)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 上肢屈曲運動時 / 予測的姿勢筋活動 / 幼児 / 重量負荷 / 体幹 / 運動経験 / 筋電図 / 予測的姿勢制御 / 姿勢筋 / 発達 / 姿勢制御 / 上肢屈曲運動 / 予測 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、立位での上肢屈曲運動時の予測的姿勢制御の発達的変化について、体幹筋の方が下肢筋よりも早く生じることを明らかにした。しかしながら、この体幹筋の早期発達を規定する要因は明らかでない。その発達には年齢に加え、以下の要因が影響すると考えられる;①上肢運動開始前の姿勢セット、②上肢運動の力学的要因、③行為条件、④運動(遊び)経験。本研究では以下の検討により、これら要因を明らかにすることを目指す;①下肢の制御が要求される通常の立位姿勢と体幹制御に焦点をあてた支持あり立位との違い、②重量負荷条件による姿勢要求の違い、③任意と反応条件による認知過程の違い、④体幹制御を含む遊び経験の有無による違い。
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研究成果の概要 |
立位での上肢屈曲運動時の体幹制御の発達過程における規定要因について明らかにすることを目的とした。以下の要因について検討した;①上肢運動の力学的要因、②上肢運動開始前の体幹部の姿勢セット、③行為条件、④運動経験。幼児を対象に上肢屈曲運動時の予測的姿勢筋活動を分析した。その活動は、上肢運動の力学的要因、行為条件、運動経験による影響を受けることが示唆された。しかしながら、その影響は主たる制御対象の姿勢筋である脊柱起立筋のみであり、大腿二頭筋では認められなかった。なお、体幹部の姿勢セットの姿勢筋活動への影響については、成人では測定できたものの、幼児での測定が困難であったため、引き続き検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、幼児における立位での上肢屈曲運動時の体幹制御が、上肢運動の力学的要因、行為条件、運動経験による影響を受けることを初めて明らかにした。これは、予測的姿勢制御の発達の研究史の中で、貴重な知見となるものである。この知見は、幼児期の子どもたちのバランス機能の向上を目指した発達段階ごとの運動遊びの考案や、それに関わる環境の設定にも寄与するものと考えられる。
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