研究課題/領域番号 |
19K11594
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
松浦 亮太 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (10551278)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 筋疲労 / 疲労困憊 / 最大筋力 / 中枢性疲労 / 末梢性疲労 / 恒常性維持 / 最大随意筋力 |
研究開始時の研究の概要 |
一定の大きさの筋力発揮が困難になった(疲労困憊)直後の筋力発揮について調査し、疲労困憊が起こる原因を検討する。具体的な検討内容は以下の4点である。 ① 疲労困憊直後のわずかな休息がその後の最大筋力にどう影響するか。 ② 疲労困憊を引き起こす筋力発揮の運動強度を変えると疲労困憊直後の筋力はどのように変わるか。 ③ 疲労困憊直後に行う筋力発揮の運動強度によってその筋力はどう変わるか。 ④ 疲労困憊直後に行う筋力発揮の速度は筋力にどう影響するか。
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研究成果の概要 |
決められた大きさの筋力を発揮し続け,その筋力が維持できなくなる現象を疲労困憊と呼ぶ。疲労困憊直後に最大筋力を発揮すると,疲労困憊時に発揮できなくなった筋力を上回る筋力が発揮できることが知られている。この筋力を本研究では超過筋力と呼び,疲労困憊時に発揮されずに残っている能力(余力)が超過筋力の原因なのかどうかを検討した。疲労困憊とその後の最大筋力を発揮するまでの時間,疲労困憊まで発揮する筋力の大きさ,疲労困憊後に発揮する筋力の大きさ,疲労困憊後の最大筋力を発揮する速度について調査したが,いかなる場合にも超過筋力が観察できた。疲労困憊後時には余力が残っている可能性が高いと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
決められた大きさの筋力を発揮し続けた場合に生じる疲労困憊の原因は明らかではない。本研究では,疲労困憊直後に余力が残されており,その余力が疲労困憊直後の超過筋力を生んでいる可能性を指摘した。この成果は,疲労困憊を生じさせている原因が,直接的な筋力発揮能力の低下によるものではない可能性を高めるものである。疲労困憊の原因を解明する研究の進展により,疲労困憊を避けるための方策や疲労困憊を遅延させるトレーニング方法の開発にも期待が高まる。
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