研究課題/領域番号 |
19K11606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
木村 憲 東京電機大学, 工学部, 教授 (60408648)
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研究分担者 |
水村 真由美 (久埜真由美) お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (60292801)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 有酸素運動 / 認知機能 / ダンス / 学習 |
研究開始時の研究の概要 |
運動学習の認知機能への効果について科学的妥当性を得るためには、運動強度・量を統一して運動課題を操作した運動介入デザインを適用する必要がある。そこで、本研究は運動強度・量の精確な制御が可能なエアロビックダンスを運動課題として応用する。学習すべきダンス課題の複雑性を段階的に操作した運動介入を実施し、認知機能への効果を解明することを目的とした。運動強度・量が同一であるにも関わらず、単純な有酸素運動と比較してダンス運動において認知機能改善効果が大きいことが確認されれば、運動学習の認知機能への効果を初めて科学的に実証することができる。
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研究成果の概要 |
本研究は複雑性を伴う有酸素運動の学習が認知機能に及す効果を検討した。そこで週3回3ヶ月間(36回)にわたる運動教室(運動介入)を実施し、運動介入が及ぼす認知機能への効果について検討した。運動習慣のない大学生を対象とし実験協力者を無作為に3つのグループ(テスト群(エアロビックダンス)、統制群1(エアロバイク運動)、統制群2(日常生活))に分割し介入前後の認知機能について比較検討した。分析対象者として条件を満たした69名について分析した結果。テスト群において認知的柔軟性の改善が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、走・歩などの有酸素運動よりも運動技能の習得が必要な球技スポーツ、ダンス、太極拳などの愛好家において認知機能が高い傾向にあることが報告されている。しかしながら、複雑性の高い身体運動の学習が認知機能のトレーニング負荷(認知負荷)として有効であるか、また、その効果について妥当性のある検証報告はない。本研究によって、運動学習の認知機能への効果の背景に運動課題の複雑性が関与することが確認された。運動学習を伴う有酸素運動には、低強度であっても包括的な認知機能改善効果が期待される。本研究成果は、認知機能改善・低下予防における運動処方の運動種類・強度・量の体系化に極めて重要な科学的根拠を提供する。
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