研究課題/領域番号 |
19K11618
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
田中 秀幸 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70231412)
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研究分担者 |
奥住 秀之 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70280774)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 類推学習法 / 生体力学的比喩 / スポーツスキル / 関節間運動の協調性 / 運動学習 / 関節間運動協調 / 潜在学習理論 / 再投資理論 / 運動学的シナジー / キネマティクス / 類推学習 / 比喩 / 口頭教示 / 注意焦点化 |
研究開始時の研究の概要 |
「初心者の運動スキルを高める口頭教示法には共通する法則性が存在するのか」が,本研究課題の核心的な主問題である.その下位問題として,本事業期間内では,次の2つを研究目的とする.①オノマトペ・比喩の表現を用いた口頭教示が直感的な運動イメージを伝達する効果があることを示すと供に,この仕組みが運動スキルを高めるための効果的指導法の背景にあるメカニズムであることを確かめる.②子どもや発達障害児を対象として,オノマトペ・比喩の表現を用いた口頭教示が運動スキルを高める効果的な指導法であることを実証する.
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研究成果の概要 |
本研究課題は,オノマトペや比喩の表現を用いた口頭教示が持つ直感的な運動イメージ伝達効果という観点から,初心者の運動スキルを高める口頭教示法に共通する法則性を明らかにすることを目標としている.この目標達成のために,研究期間内では,比喩教示法の運動イメージ伝達実験,比喩教示法を用いた運動学習実験,学校教育現場における教示法の実証実験を行なった.単一の包括的な生体力学的比喩を用いた類推学習法は,体育・スポーツの教育現場(特に衆人環視の環境という心理的プレッシャーがかかる場面)において,運動パフォーマンスの向上を導くのみならず,関節間協調構造の変化を導くのに効果的指導法であることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体力学的比喩を用いた教示法による運動学習は,心理的プレッシャーや認知負荷が高い場面において,運動パフォーマンスの低下を誘導しないことが示されている.しかし,生体力学的比喩が,明示的教示と同じ運動イメージを伝えられるか不明であった.また,生体力学的比喩が,運動パフォーマンスの向上に効果がある場合,運動の質的変化を導くかも不明であった.研究代表者らは,明示的教示と生体力学的比喩教示が同じ運動イメージを伝えることを確認した上で,生体力学的比喩教示がもつ運動スキル習得効果を明らかにした.この知見は,実際の教育場面における適切な言語教示法の使用ガイドラインを提供することに役立つであろう.
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