研究課題/領域番号 |
19K11663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
山次 俊介 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (40311021)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 認知機能 / Multi-task / 自動車運転 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢運転事故は社会問題となっている。身体、認知機能の低下によって運転操作ミスリスクが高くなる高齢者に免許証を返納させ、運転させるべきではないという気運が高まる一方で、特に地方では自動車運転ができなくなると著しく行動範囲が狭まってしまう事実もある。活動的な高齢者であるために、安全な自動車運転ができるよう支援する視点も重要である。高齢者運転事故の原因として、“とっさの判断・実行”が要求される状況での操作ミスが上位にあることから、介護一次予防の新たな視点として、これらに関連したMulti-taskエクササイズを開発し、その改善度を検証することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は高齢ドライバーの運転ハイリスク者を抽出するMulti-taskテストを開発し、その改善可能性を検討することであった。本研究では画面に提示される指示に応じてアクセルとブレーキペダルを踏む課題と手指でカーソルを操作する課題を組わせた装置を開発し、3つのテストを作成した。地域高齢者を対象にテストの難度、種々の身体・認知機能、運転自信度や運転時危険経験、周囲から運転を控える忠告の有無などとの関係を検証した。運転時危険経験や認知機能によってテスト結果に差異が認められた。以上より、本研究で開発したテストは高齢ドライバーの運転ハイリスク者のスクリーニングテストとして有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会問題化している高齢者の自動車運転事故に対して、自主的に運転を取りやめる方向での対策しかとられていない。一方で自動車運転は高齢者の生活空間に密接に関わっており、運転を取りやめることで外出頻度や社会参加機会の減少が危惧される。本研究は自動車運転の危険場面を回避できるMulti-task遂行能力を評価し、改善することで自動車事故リスクの低減を試みている国内外にも新規性の高い試みであった。
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