研究課題/領域番号 |
19K11672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 (2021-2023) 淑徳大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
福島 真実 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (30286885)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 葉酸 / テーラーメイド栄養 / 個別化栄養 / ホモシステイン / 遺伝子多型 / 健康づくり / 生活習慣病 |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝子多型に基づいたテーラーメイド栄養指導「さかど葉酸プロジェクト」は、葉酸に注目した地域住民の健康づくり支援活動として10年以上実践を積み重ねてきた。その中で、リスク遺伝子型の対象者では、栄養指標の顕著な改善がみられ、遺伝子告知が行動変容の動機付けとして有効であることが示された。 本研究では、追跡調査により、テーラーメイド栄養指導の生活習慣病のリスク低減に対する有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
「さかど葉酸プロジェクト」参加者(2006~2018年度)756名を対象としたフォローアップ調査において、アンケート調査(n=468、回収率61.9%)より、遺伝子多型を覚えている者(43.4%)は、覚えていない者と比べて食生活改善の継続や葉酸摂取への意識が高いことがわかった。血液検査(n=110)より、血清葉酸濃度は初回から有意に上昇、一方ホモシステイン濃度の上昇も認められた。血中ヘモグロビンA1c、中性脂肪は有意差なく、糖尿病や脂質異常症のリスク低減につながっている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
葉酸は穀類への強化が世界80か国以上で実施されており、胎児の神経管閉鎖障害(NTDs)や脳卒中の発症リスク低下や、認知症予防に対して効果をあげている。遺伝子多型による個人差も解消できる。しかし我が国では葉酸強化は実施されておらず、葉酸推奨量は240μg/日と欧米諸国の400μgより低い。本研究では、葉酸代謝の個人差、すなわち遺伝子多型に応じた栄養介入後、自身の遺伝子型を覚えている場合、食生活改善の継続や葉酸摂取に対する意識が高いことを示した。今後の個別化栄養の発展に寄与するものと思われる。
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