研究課題/領域番号 |
19K11675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
三田 智也 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90532557)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オートファジー / 動脈硬化 / 糖尿病 / 平滑筋細胞 / 石灰化 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病は動脈硬化性疾患の危険因子の一つであるだけでなく、その存在は他の危険因子と比して特徴的な病変形成に大きく関与する。その特徴は枯れ枝状冠動脈の形成にも寄与している血管中膜の石灰化である。特に、Diabetic Kidney Disease合併症例では、動脈硬化の石灰化傾向が強まることが知られているが、そのメカニズムはほとんど明らかにされていない。本研究では、その病態形成に血管平滑筋細胞オートファジー不全が関与する可能性を検討する。この研究により糖尿病を基盤とする動脈硬化における石灰化病変の進展抑制に関して、オートファジーをターゲットとした新規の動脈硬化抑制薬の開発の礎としたい。
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研究成果の概要 |
心血管イベント発症のハイリスクである糖尿病において、オートファジーの機能低下が動脈硬化の発症進展に関与する可能性がある。今回、糖尿病を誘発した平滑筋特異的オートファジー機能低下マウスにリン、ビタミンDを投与すると、コントロールに比較して、大動脈弁周囲の石灰化面積率が有意に増加していた。従って、糖尿病を基盤とする動脈硬化における石灰化病変の進展抑制に関して、オートファジーが新たなターゲットになる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりオートファジーの機能低下が血管の石灰化を促進することが示された。この研究の成果により、2型糖尿病患者の石灰化病変の進展抑制に関して、オートファジーをターゲットとした新しい動脈硬化抑制薬の開発につながる可能性があり、臨床上も極めて意義があると考えられる。
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